アーユルヴェーダと体質

【簡単】アーユルヴェーダ体質診断チェックシート!タイプの相性も

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インドの予防医学アーユルヴェーダでは、個人のドーシャ(体質)をまず診断することによって、相性の良い食べ物や体質改善の方法を知ることができます。

そこで、アーユルヴェーダのドーシャとは何か、その意味や、ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)のバランスを知るチェックシートをやって自分のタイプや属性を知りたい!という方が多いですね。

それから、アーユルヴェーダのドーシャごとに相性の良い食事やオイルや色と、時間や季節との関係性、脈診についても気になりますね。

そこで今回は、簡単なアーユルヴェーダ体質診断チェックシートと、タイプごとの相性について詳しくお伝えしていきますね。

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目次

アーユルヴェーダのドーシャとは「体質」という意味!「病素」でもある!生命エネルギーのバランスを診断によりチェックして、体質改善に役立てよう

誰かにおすすめされたり、テレビやインターネットの健康情報を真に受けて試してみたら、かえって具合が悪くなってしまったという経験はありませんか?

インドの伝承医学「アーユルヴェーダ」では誰にでも合う健康法よりも、個人の特徴を尊重し、それをベースに体質改善したり、季節に沿って暮らし方を工夫することを良しとしています。

そのため、アーユルヴェーダでは心と体の基本的な性質を表す体質のことを、

・風に象徴されるヴァータ

・火に象徴されるピッタ

・水に象徴されるカパ

といったように、大きく分けて3種類の生命エネルギーで分類しています。

多くの人は、生来この3つのドーシャのうち優勢な一つの体質に主に影響されますが、二つの体質が同じくらい優勢な複合体質の方もいます。

ただし、三つの体質が同じくらい優勢な、いわゆる「トリ・ドーシャ」は人間にはありえず、神様しか持たない体質と言われています。

とはいっても、ヴァータ体質の方がピッタやカパの生命エネルギーを一切持っていないという意味ではなく、すべての方が3種類とも持ち合わせて生まれてきます。

3種類の生命エネルギーが3つのコップに入っているとしたら、その中のエネルギーの分量が少しずつ多かったり少なかったりするだけなんですね。

そのため、どれか一つ欠けても生まれてくることができないし、生きていくことができません。

それくらい重要な働きを担うのがドーシャと呼ばれる生命エネルギー、または体質のことですが、

誤った働きをすると、病気の要素「病素」となることもある

というのが特徴です。

こうしたことから、アーユルヴェーダを取り入れるにはまず、自分自身の体質の傾向を理解し、自分の体や心の強みや弱みを理解することが大切なんですね。

そして、この生命エネルギーのバランスは、生活環境や食べ物によって影響されますので、常に揺れ動くやじろべえのような体質を整えていくことが病気の予防になるのです。

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アーユルヴェーダの体質診断チェックシートであなたのタイプをチェック!ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)どの属性が優勢?

アーユルヴェーダの体質は、

・風に象徴されるヴァータ

・火に象徴されるピッタ

・水に象徴されるカパ

の3種類に分類されるとお伝えしましたが、これはアーユルヴェーダでは「人間も自然の一部」ということが大前提にあるからです。

そこで、まずはそれぞれの特徴などを知る前に、自分の体質診断をやってみましょう。

くれぐれも深く考えずに、直感で答えてみてくださいね。

簡単アーユルヴェーダ体質診断チェックシート!

次のチェック表で、「ヴァータ体質」「ピッタ体質」「カパ体質」それぞれの項目で当てはまるものをチェックしてみてください。

アーユルヴェーダでヴァータ体質のチェック項目

<体つき>

□やせ型

□骨ばっていて、血管も浮き出ている

□髪の毛は乾燥して、ごわついている

□乾燥肌

<動作>

□視線がキョロキョロしてまばたきが多い

□動作が早い

□おしゃべりでどんな話題もよく話す

□かすれた声

<体質>

□食欲が不規則

□便秘気味

□寝つきが悪く、眠りが浅い

<性格>

□新しいことが好きですぐに吸収するが、早く忘れる

□物事を始めるのが早いが、飽きるのも早い

□いろいろなことに意識がいって集中できない

□誰にでも話しかけて友達になる

□気分が変わりやすい

□環境や他人からの影響を受けやすい

<好み>

□寒さが苦手で、体を温めることや温かい飲食物が好き

□刺激的なものやスリルが好きで、旅行や歴史に興味がある

□お金の無駄遣いをしがち

出典 「はじめてのアーユルヴェーダ」主婦の友社

アーユルヴェーダでピッタ体質のチェック項目

<体つき>

□手足の裏が赤っぽい

□若白髪、若ハゲ

□ほくろやそばかすが多い

□赤みがかった肌

□目つきが鋭くて、充血しやすい

<動作>

□話し方が攻撃的

□自己主張が強い

<体質>

□食欲旺盛で空腹時にはイライラする

□喉がよく乾く

□下痢傾向

□睡眠にあまり興味がない

<性格>

□頭が良いと人からよく言われる

□苛立ったり、怒りっぽい

□興味があることには集中できる

□自分に合うタイプの人には話しかける

□完璧主義

□リーダーシップをとることを好む

<好み>

□暑さが嫌いで、冷たい飲食物が好き

□香水やアクセサリーで着飾ることが好き

□高級品やブランドものが好き

出典 「はじめてのアーユルヴェーダ」主婦の友社

アーユルヴェーダでカパ体質のチェック項目

<体つき>

□がっちりとした体つき

□胸や腰の幅が広く、皮下脂肪も多い

□筋肉、関節が引き締まっている

□髪の毛や体毛が黒くて多い

□皮膚は色白でなめらか、しっとりとしている

□脂性肌

□落ち着いた優しい眼差しで白目が白い

<動作>

□動作がゆっくりとしている

□話し方もゆっくりで口数が少ない

<体質>

□太りやすい傾向がある

□食べなくても平気でいられる

□ぐっすり眠れて、眠ることが大好き

<性格>

□理解は遅いが、一度頭に入ったことはよく覚えている

□物事を始めるのに時間がかかるが、始めたら最後までやり通す

□集中力がある方

□自ら人にあまり話しかけることはない

□気分はだいたい安定している

<好み>

□人をなかなか嫌いにならないが、一度嫌な思いをしたら根に持ちやすい

□寒さに耐えることはできるが、温かい環境と飲食物が好き

□お金を使うよりも貯める方が好き

出典 「はじめてのアーユルヴェーダ」主婦の友社

いかがでしたでしょうか?

まずは最も多かった項目をチェックしてみて、

・ヴァータの項目が一番多かったなら、ヴァータ体質

・ピッタの項目が一番多かったなら、ピッタ体質

・カパの項目が一番多かったなら、カパ体質

となります。

そのほか、

・ヴァータの次にピッタが多いならヴァータピッタ体質

・ヴァータの次にカパが多いならヴァータカパ体質

・ピッタの次にヴァータが多いならピッタヴァータ体質

・ピッタの次にカパが多いならピッタカパ体質

・カパの次にヴァータが多いならカパヴァータ体質

・カパの次にピッタが多いならカパピッタ体質

ということになります。

なので、ドーシャとは、

大きく分けると3種類

ですが、

さらに細かく分類すると9種類

あるということになります。

こうした2つのドーシャが優勢の「複合体質」については、説明がやや複雑になるので、またの機会に詳しくお伝えしますね。

それでは、次にそれぞれのドーシャがどんなタイプの人になるのか、簡単にまとめてみました。

アーユルヴェーダでヴァータ体質の方の特徴は「痩せ型」「好奇心旺盛」「疲れやすい」!

ヴァータエネルギーが優勢のヴァータ体質の方の特徴には、次のようなことが挙げられます。

・生まれつき痩せ型で骨が細く華奢で、手足は冷たく冷えやすい

・胃腸の調子は変わりやすく、気分によって食欲にムラがあり、時に大食いしますが体重はそれほど増えない

・お腹にガスがたまりやすく、どちらかというと便秘

・動作は素早く、物事をてきぱきとこなすことができる

・熱中しやすく、冷めやすい

・新しいことを素早く理解しますが、忘れるのも早い

・変化を好み、見切り発車で物事をはじめがち

・精力的で創造的ですが、一方で疲れやすく、しばしばがんばりすぎてしまうことも

・ストレスに対して心配や不安を感じ、自分を責める傾向にある

・睡眠は短めで、寝つきが悪かったり、夢をよく見て、夜中に目が覚めてしまうこともある

いかがでしょう?

当てはまりますか?

「風」のエネルギーが強いヴァータ体質の方は、

・動きすぎ

・しゃべりすぎ

・感じすぎ

など環境の影響を他の体質より強く受けるので「疲れやすい」傾向にあります。

他の体質の方よりも、日頃から予防に気をつけておく必要があります。

こうしたヴァータ体質についてより詳しく知りたい場合は、次の記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

アーユルヴェーダでピッタ体質の方の特徴は「情熱的」「皮膚が薄い」「生真面目」!

ピッタエネルギーが優勢のピッタ体質の人の特徴には、次のような事が挙げられます。

・中肉中背で筋肉がしなやか

・体温が高く、暑がり、汗っかき

・目の印象が鋭く充血や結膜炎などを起こしやすい

・皮膚が薄く敏感肌、赤ら顔、ニキビ傾向

・食欲旺盛で食事の時間を楽しみにしている

・空腹を感じるとイライラしやすい

・効率的で準備を怠らず、常に時間厳守

・変化を嫌い、あらゆる物事に保守的

・情熱的で一生懸命、努力家で勇気がある

・自己投資のために高級なものやサービスを買うことに厭わない

・香水や化粧品など、自分を着飾るものが好き

・自分のルールに合わない行動や言動を他人がとったとき責めてしまう

「火」を象徴とするピッタ体質のあなたは、知的で機転がきき、行動や話に無駄がなく、いつも情熱に燃えていて、計画性があります。

そして、性格は真面目で集団の中でリーダーシップをとることが多いのですが、自分自身の考えと合わない人と衝突することもあります。

そのため、人間関係で悩む方が多いようですね。

一方、胃腸の消化の火も旺盛なので、便秘をすることはまずなく、いつも食欲があって食べることが大好きです。

なので、ついつい食べ過ぎたり、お酒を飲み過ぎたりして下痢をしたり、年齢を重ねてくると、中肉中背をキープしてきたピッタ体質の方でも太ることはあります。

こうしたピッタ体質についてより詳しく知りたい場合は、次の記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

アーユルヴェーダでカパ体質の方の特徴は「大らか」「インドア派」「脂肪を溜め込みやすい」

「水」や「地」などを象徴とするカパのエネルギーが優勢なカパ体質の方の特徴については次のようなことが挙げられます。

・生まれつきふっくらとしていて骨が丈夫で、肌がしっとりとしていて色白

・比較的丸顔であごもしっかりとしていて、髪は黒くツヤがあり、白髪になりにくい

・目は大きくまつげも長く、歯は大きく、歯並びも揃っている

・胃腸の調子は普通で、便秘にも下痢にもなりにくい

・動作や言動はゆっくりとしていて、判断に時間がかかる

・忍耐強い性格で、慈愛に満ちて献身的

・物事を覚えるまで時間がかかるが、覚えたことは忘れず、執着心が高い

・変化を嫌い、あらゆる物事に保守的

・おおざっぱで鈍感で、痛みに強いというか気付かない

・体力・持久力に優れていて、重労働にも耐えることができる

・太りやすい体質で、運動不足から肥満になりがち

カパが優勢の体質の方は、動きがゆっくりで、口数が少なく、集団の中でも周りの人についていく方が多いです。

そして、性格が穏やかで人と衝突することはほとんどないのですが、本当は一人遊びが好きなのにな、と思っている方が多いです。

そのため、家にこもりがちになり、あまり運動も好まないので、ただでさえ脂肪をためこみやすい体に脂肪や水分をためこみ、むくんだり太ったりといった体型の悩みを持ちやすいです。

ただ、肥満にさえならなければ体は丈夫で痛みにも強く、持久力があるのですが、心が鬱状態になることもあるので、油断はできません。

こうしたカパ体質についてより詳しく知りたい場合は、次の記事も合わせてチェックしてみてくださいね。

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アーユルヴェーダでドーシャと食べ物の関係性!ヴァータ体質には滋養・ピッタ体質にはリフレッシュ、カパ体質には渋味や刺激を意識した食事がおすすめ

アーユルヴェーダでは、

「体は食べものからできた鞘」

という考え方があります。

そして、食べ物一つ一つが体という鞘を作るので、健康で美しい体作りをするには「食事」を重視するのは当然のことです。

こうしたアーユルヴェーダにおける食事の基本的な考え方には、次のような特徴が挙げられます。

1、身土不二

住んでいる土地から半径600Km以内で育ったものを食べることを重視しています。

2、季節の旬ものをいただく

身土不二にも通じることですが、旬のものは新鮮でエネルギーに満ちてるため、健康を守るのに欠かせないとされています。

3、できたて、作りたてのものをいただく

人の手によって作りたて、料理仕立てのものは、やはりエネルギーに満ちているため、健康を守るのに欠かせないとされています。

4、食べ合わせに注意する

日本でも「うなぎと梅干し」などはいけないとされていますが、アーユルヴェーダでも「牛乳と塩」「牛乳と肉・魚・卵」など、特に牛乳との組み合わせに関して注意が多いです。

5、ドーシャ(体質、年齢、季節、時間)などを吟味する

最後に挙げられるのがドーシャとの関係です。

今回チェックしてきたのは個人の体質では、良い働きをすれば健康に生きることができますが、過剰にエネルギーが増えると病素となり、不調が現れることが多いのでしたね。

そのため、個人の体質に合った食事として、その生命エネルギーを増やしすぎず、減らしすぎず、バランスをとるのに適した食事を摂る必要があるのです。

そこで、ドーシャごとに気をつけるべき食事のポイントを簡単にまとめてみました。

アーユルヴェーダでヴァータ体質にはあたたかく、消化しやすく、滋養がある食事がおすすめ

いつも疲れていて、体が冷えやすく、心も不安定になりやすいヴァータ体質には、

・あたたかい

・消化がしやすい

・滋養がある

食事がおすすめです。

サムゲタンなどがその代表格で、体を温める鶏肉のお出汁ともち米、滋養のある薬膳食材が入っており、スープ状で消化がしやすいです。

なので、ヴァータが優勢な方で、疲れ切ってどうしようもないときは、サムゲタンを食べてみてくださいね。

アーユルヴェーダでピッタ体質は熱を鎮静し、リフレッシュ効果があり、新鮮な食べ物がおすすめ

イライラしやすく、いつも情熱に燃えていて、人よりも「熱い」感じのピッタ体質には、

・適度に熱を冷ます

・体を浄化する

・新鮮な食べ物

が必要です。

アーユルヴェーダではどの体質の方も旬の食べ物を食べた方が良いですが、ピッタが優勢な方は特に旬を意識して、季節ごとの旬のフルーツや野菜を摂りましょう。

そうすることで、ドロドロしやすい体の中の血液を浄化させ、サラサラと心地よい生き方ができるとされています。

また、イライラしやすい気持ちを抑えるために、熱を抑える作用のあるココナッツや、せりやパクチー、ミョウガやシソなど、香りが良い野菜を摂るとリフレッシュできます。

さらに、基本的にはアーユルヴェーダでは火入れしない食事をおすすめしていないのですが、ピッタ体質は消化力が高いことが特徴的です。

そのため、イライラしてどうしようもないというときは、新鮮な野菜のみをたっぷり使ったフレッシュサラダを食べてみると、イライラが治まることもあるみたいですね。

アーユルヴェーダでカパ体質は乳製品や脂肪の摂りすぎに注意!渋味や刺激を生かした食事がおすすめ

カパ体質の方は脂肪をためこみやすいので、

・ヨーグルト

・脂肪の多い食材

・体を冷やす食べ物

など粘性があり、脂肪を溜め込みやすい避けた方が良く、

・春の山菜

・非加熱のはちみつ

・シナモンや黒胡椒などのスパイス

など、苦味・渋みがあり、脂肪を除去する食材がおすすめです。

そして消化が緩慢になりやすいので、食べ過ぎて消化不良を起こしたりしないように、ストレスが溜まっても食事に走らないようにしましょう。

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アーユルヴェーダではドーシャと時間、年齢や季節とも関連性がある!自然に寄り添った暮らしをしよう

前述で、人間の体質を構成する生命エネルギーは、自然環境と共通するとお伝えしましたね。

そのため、アーユルヴェーダでは、自然環境に逆らわずに、寄り添うようにして生きていくことが健康を守る上で大切とされています。

アーユルヴェーダでは時間とドーシャの関係性をチェック!早寝早起きが良いことに納得

そんな中、1日の流れの中にもドーシャとの関連性が見られるので、次をチェックしてみましょう。

・6時から10時(カパの時間)

体がいろいろなメッセージを受け取り、ゆっくりと1日を考えるのに良い時間です。

一方で、この時間までぐだぐだと二度寝を繰り返すとカパが過剰になり、一日中倦怠感が続きます。

・10時から14時(ピッタの時間)

消化や代謝の時間なので、この時間に食べる昼食が1日の中で最も大切です。

・14時から18時(ヴァータの時間)

この時間は感覚が鋭くなるため、たくさん動き、人とコミュニケーションをとると良いので、打ち合わせなどに使うと良いでしょう。

一方で、ヴァータが過剰になると衝動買いをしてしまったり、もともとヴァータが多い人はこの時間に疲労を感じることが多いです。

・18時から22時(カパの時間)

徐々に体が重くなってきて、免疫やホルモンの作用が高まるので、食事をしたりしてリラックスして過ごしましょう。

・22時から2時(ピッタの時間)

この時間までにはある程度消化を済ませ、精神的な消化をして、体の回復も行う時間帯です。

そして、この時間に仕事をすると捗るという人がいますが、それはピッタのエネルギーを胃腸ではなく脳で使ってしまっているため捗るのは当然です。

でもやりすぎると朝になって体の回復が十分でなく、消化不良を起こしたり、目が充血したりして、次の日の効率が悪くなるのでやめておきましょう。

・2時から6時(ヴァータの時間)

この時間は気持ちのいい風が吹き、世の中が静かなので、この時間帯に起床して瞑想・ヨーガなどを行うと、颯爽とした軽快な1日を送ることができます。

逆に夜更かしをしてこの時間帯まで飲んだり食べたり、仕事をしていると、ヴァータが過剰になり、肌が乾燥したり、気持ちが不安定なまま翌日を迎えることになります。

いかがでしょう?

思い当たるところが多いのではないでしょうか。

日本でも昔から早寝早起きが良いと言われていましたが、アーユルヴェーダでも同じことを言っていて、それはこうしてドーシャが適切に働く時間帯に動くと良いからなんですね。

これについては、現代医学的にも証明されている部分が多く、早寝早起きが良いということに納得できると思います。

アーユルヴェーダでは年齢とドーシャの関係性もある!中年期はピッタの期間で世の中に還元する時期!

アーユルヴェーダでは年齢とドーシャの関係性についてもまとめられています。

・誕生~若年期(0歳~30歳)はカパの期間

・思春期~中年期(30歳から60歳)ピッタの期間

・老年期(60歳以降)ヴァータの期間

子供の時代は、体の組織を成長するカパの時代なので、カパ性の病気で呼吸器系の症状にかかりやすくなりますし、絶えず栄養を必要としています。

そして、思春期以降から中年期までは、様々な経験をして消化をしていくピッ他の時代です。
常にエネルギーに溢れていて、学んだことを世の中に還元していきます。

最後に、老年期は代謝が衰え、乾燥していき、体は硬くなるので適度な柔軟性を保つことが大切ですが、世の中に還元してきた時代を経て、自分自身のために風のように生きていく期間にあたります。

上記は健康な状態の人の年齢とドーシャの関係です。

そのため、もしも病気をして、老化が早まっている場合はこの通りにいかない可能性も十分に考えられます。

こうしたことからアーユルヴェーダでは本来の美と健康を取り戻すという意味で「アンチエイジング」を重視してるんですね。

アーユルヴェーダにおける季節とドーシャの関係性!日本では一年中、ヴァータ過剰にならないように気をつけよう

自然環境と人間には共通して、

・ヴァータ

・ピッタ

・カパ

のエネルギーが働いています。

なので、わかりやすくイメージできることでいえば、

・葉っぱを揺らす風や、台風の風はヴァータエネルギー

・太陽の火(熱)はピッタエネルギー

・湖や川、池などの水にはカパエネルギー

が働いているということになります。

こうしたことから、季節ごとにも、どのエネルギーが優勢になるかについてもアーユルヴェーダでは明記されています。

アーユルヴェーダで春はカパとヴァータ

長い冬が終わり、気温が上昇して、すべての植物や食料がみずみずしく、油がのってくるカパの季節です。

そのため、油や乾いたもの、乳製品などカパのエネルギーを増やしすぎるものは避けた方が良いでしょう。

そして、生命の芽吹きがあちこちで起こり、人々も嬉しい気持ちになることが多いですが、朝晩の寒暖差は激しく、三寒四温でヴァータが上がる方もいます。

アーユルヴェーダで梅雨はヴァータとカパ

冷たい雨と気温の低下はヴァータのエネルギーが上がりやすく、湿気はカパのエネルギーが上がりやすいです。

そして、徐々に気温も上がってくるので、夏前に消化不良を起こしたり、食欲が激減して力が出なくなったりする方も多いのではないでしょうか。

アーユルヴェーダで夏はピッタとヴァータ

真夏の太陽の光はピッタのエネルギーが上がるため、海水浴や森林浴で適度に涼みつつ、食欲が低下するので酸味や塩味を取り入れて、辛いものの摂りすぎには注意です。

また、太陽の熱が皮膚の油分を奪い去り、乾燥するので、ここでもヴァータエネルギーが上がります。

アーユルヴェーダで台風・秋雨前線はヴァータ

真夏の後、秋が来る前に訪れる台風の強い風や、秋の長雨、気温の低下はヴァータエネルギーを上げます。

無理をして外出せず、暖かくし、たくさんの睡眠をとり、油分や温かいものを食べると良いでしょう。

アーユルヴェーダで秋はピッタ

台風の後少し気温が持ち直し、真夏の間食欲が落ちていたピッタが上がりますが、それほど不調が起きる時期ではありません。

アーユルヴェーダで冬はカパとヴァータ

人間も動物なので、長い冬の季節には、脂肪を溜め込んで養生しようとします。

体力もあり、外にもあまり出ないので、カパエネルギーが上がりやすくなります。

また、気温の急激な低下により、冬の終わりにはヴァータエネルギーが上がります。

こうして見てくるとわかると思いますが、日本は年がら年中ヴァータエネルギーが上がりやすいんですね。

そして、病気の7割の原因はヴァータエネルギーによるもの、と言われているほど、ヴァータエネルギーが過剰になることには注意をしなければならないのです。

そのため、今回チェックした自分自身の体質で一番多いものがわかったら、それに良い食事や、過ごしにくくなる季節をチェックすることも大切ですが、

一年を通してヴァータエネルギーが上がり過ぎないようにする

というのは、健康を守る上でとっても大切なことなんですね。

こうしたアーユルヴェーダにおけるドーシャと季節の関係性については、次の記事でより詳しくお伝えしているので、合わせてご覧くださいね。

(関連記事 .アーユルヴェーダとライフスタイル!季節ごとや1日の過ごし方)

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アーユルヴェーダではドーシャと相性の良いオイルや色をチェック!熱い体質は冷めた青で鎮静・冷えやすい体質は温かいオイルで鎮静など

アーユルヴェーダでは、ドーシャが乱れていると感じた時に身につけると良い色や、取り入れると良いオイルなども決まっています。

アーユルヴェーダにおけるドーシャと色彩の関係性!乱れている時は反対色を生かそう

そこで、代表的な色とドーシャの関係性についてまとめてみました。

・赤

生命そのもの、活力・暖かさ・強さの象徴の色で、ヴァータとカパを鎮静し、ピッタを増加させる

・オレンジ

身体と知性の両方に作用し、活気づける色で、ヴァータとピッタを増加させ、ピッタの鎮静に良い

・黄色

知性と理解力の色で、ヴァータやカパの憎悪を軽減する

・青

心身の鎮静・収斂・殺菌の色で、ピッタの鎮静とカパの増加

・紫

宇宙意識や想像力の色で、ピッタやカパの鎮静

・緑

感情を穏やかにする回復力の色で、ヴァータやピッタの鎮静

こうした関係から、ドーシャが乱れていると感じたら、反対色で補うようにするとバランスがとれるので、身につける洋服やアクセサリー、お化粧などで工夫すると良いですね。

例えばピッタが過剰になって、イライラしている、胸焼けがする、炎症症状があるといったときは、緑を身につけるといった感じです。

アーユルヴェーダ的にドーシャと相性の良いオイルもチェック!体が冷えて疲れたヴァータ過剰の時は、温かいオイルでしっとり保湿

アーユルヴェーダでは、アビヤンガをはじめ、うがいや頭のマッサージ、耳のケアなどなど、五感のセルフケアでもオイルを多用します。

そして、質の高いオイルをマッサージなどで体に塗布することで、内部まで浸透させ、それによって乱れたドーシャを鎮静し、健康を守ることにつながるとしているんですね。

そのため、アーユルヴェーダを暮らしに取り入れるなら、ドーシャごとの適切なオイルを、体質や季節に合わせて使うとより効果的です。

そこで、それぞれのドーシャに合うオイルを次の通り紹介します。

ヴァータ

もともとヴァータが多い方や、それでなくてもヴァータが増えやすい季節になると、ヴァータエネルギーが過剰になりやすくなります。

こうしたときは、冷えや乾燥、心の不安定や、疲れなどを感じます。

そんなヴァータドーシャに合ったオイルは「太白ゴマ油」です。

そして、太白ごま油は無色透明で、匂いもなく、アーユルヴェーダで最も使われているオイルで、あらゆるオイルの中で最も早く皮膚内部まで浸透するとされています。

この太白ごま油についての効果や、扱い方については次の記事で詳しくお伝えしているので、合わせてチェックしてみてくださいね。

ピッタ

もともとピッタが多い方や、ピッタが増えやすい真夏の季節になると、ピッタエネルギーが過剰になりやすくなります。

こうしたときは、灼熱感、胸焼け、イライラ、下痢、様々な炎症症状を感じやすくなります。

そんなピッタドーシャに合ったオイルは「ココナッツオイル」です。

南の島で採れるココナッツから抽出されたココナッツオイルは、暑い国で日常的に摂るのにちょうどいい「熱の鎮静作用」があります。

また、ピッタの薄く、日焼けしやすい肌に艶を与え、保護し、魅力的に見せる効果もあり、美容面にも良いのがこのオイルの特徴です。

そのため、春や秋でも暑いというピッタ体質の方なら、体のマッサージをするときに足や頭にココナッツオイルを塗布すると良いですね。

でも、真冬にココナッツオイルを使うと、さすがに体を冷やしすぎますから、あまりおすすめではありません。

ちなみにピッタドーシャには他にも、アーモンドオイルやオリーブオイルなんかもおすすめです。

カパ

もともと脂肪がつきやすいカパ体質の方や、カパエネルギーが増えやすくなる冬や春には、食材からも油分をたくさん摂りがちです。

例えば、冬はお肉やナッツ類、バターなどの脂肪分がおいしく、たくさん食べてしまうので、カパ体質以外の方でも太りやすくなりますね。

さらに春はデトックスの季節なので、食材では山菜など、冬の間に貯めた脂肪分をデトックスする効果のある野菜が増えてきます。

こうしたカパドーシャが優勢の方や時期には、オイルは不要の場合が多くなります。

それよりも、アーユルヴェーダサロンでも、ガンドゥーシャといって絹の手袋で行う乾布摩擦のようなマッサージで血行を促進させ、脂肪を削り取る処置を行う方が多いです。

強いて言えば、デトックス効果の強いオイルとしてひまし油をカパ体質の方にすすめることがあります。

ただし、取り扱いに注意が必要なオイルなので、セルフでの使用はおすすめではありません。

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アーユルヴェーダのドーシャは脈診でもチェックできる!

アーユルヴェーダにおいて、ドーシャの診断は問診・視診・触診などによっても診断されますが、これと並んで重要なものが「脈診」です。

そして、アーユルヴェーダの脈診は西洋医学における、単に脈拍数を計ること以上に現在の体の状態を診てとり、

・どのような病気に罹っているか

・過去にどのような病歴・怪我があったのか

というような診断を行える技術です。

こうした脈診の基本は、橈骨動脈(手首の親指の側にある骨の出っ張り・橈骨突起のやや下の部位)に三本の指(人差し指、中指、薬指)を並べて脈を診ます。

この三本の指において、どの脈が強く感じとられるかによって、その時々に優勢なドーシャを診断することができます。

そして、

・ヴァータは人差し指

・ピッタは中指

・カパは薬指

で感じられるとされ、

・ヴァータの脈拍は速く弱く

・ピッタの脈拍は熱く強く

・カパの脈拍はゆっくりと穏やかに脈打つとされています。

そのため、時間帯によっても脈は代わり、一般的に、

・体が活動している日中の時間帯は運動を司るヴァータ脈

・食後に食後消化が始まると消化・吸収を司るピッタ脈

・体を横にして数分休むと、カパ脈

が感じ取れるようになります。

ただし、この脈診は専門的な知識と経験が必要なものなので、素人の方にはちょっと難しいかもしれないですね。

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アーユルヴェーダ体質診断チェックシートやタイプの相性のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、簡単なアーユルヴェーダ体質診断チェックシートと、タイプごとの相性について詳しくお伝えしました。

アーユルヴェーダでは、人間も自然環境の一部と捉え、風のヴァータ・火のピッタ・水のカパという3種類のドーシャ(体質の意味)のバランスによって人の体質が決まるのでしたね。

そして、ドーシャは良い働きをすることもあれば、過剰になると不調が現れ、悪い方向に行く時もあるので、自分の体質を知って予防すると良いので、ドーシャは病素と呼ぶこともあるのでした。

さらに、アーユルヴェーダでは、ドーシャは自然環境の中にも要素としてあるので、季節・時間・人間の年齢のタイミング次第で優勢になるドーシャが決まっているのでそれもお伝えしました。

そこで簡単な体質診断チェックシートでご自身のドーシャを診断してもらい、自分がもともと多く持っているエネルギーを理解し、乱れた時に鎮静する効果のあるオイルや色をお伝えしましたね。

最後に脈診で分かるドーシャ診断にも触れましたが、これは専門的な知識と経験が必要な診断なので、興味があればアーユルヴェーダサロンや治療院でやってみてもらってください。

このように、アーユルヴェーダでは西洋医学と違って、個人の体質を深く理解し、自然に寄り添ってバランスを調整していくことが体質改善や病気の予防につながるとしています。

これからの時代に必要とされる知識が豊富に詰まっているので、ぜひ色々と暮らしに取り入れてみてくださいね!

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