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アーユルヴェーダでは、目の疲れや眼球のエステの一環としてネトラバスティという治療を行うことがあります。
この眼球エステのネトラバスティというのは、ギー(インドのバターオイル)を目薬として目に入れたり、土手を作って目を洗うように浸透させ、目の疲れをとります。
そのほかにも、ネトラバスティ(眼球エステ)にどんな効果があるか、副作用やマツエクをしていても行えるのか、目薬として使うときの危険性や、注意点などについて知りたいのではないでしょうか。
そこで今回は、ネトラバスティの効果や副作用と、危険性やマツエクの注意点もお伝えしていきます。
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目次
ネトラバスティはアーユルヴェーダの眼球エステ!ギーを使って目の汚れを落とそう
パソコンやスマホの見過ぎでいつも目が疲れている、時々目がかすむといった「眼精疲労」「ドライアイ」に悩む方にオススメなのがネトラバスティです。
ネトラバスティはインドの伝承医学「アーユルヴェーダ」における「眼球エステ」のようなもので、ネトラタルパナとも言われます。
このネトラというのはサンスクリット語で「目」の意味、タルパナは「栄養させる療法」のこと、バスティは「一時的に溜めておくこと」を指します。
これは、ネトラバスティ(またはネトラタルパナ)が、目の周りに小麦粉で練った粘土で土手を作り、中にギーを溜めおくことで行われるからなんですね。
そして、ギーを溜め置いた状態で眼球を上下左右に動かして、ギーを数回注ぐので、所要時間は20分ほどになります。
この間、ギーを浸透させることで目に刺激感を感じたりすることはありません。
ただし、何度かギーを注入したり、眼球を動かす動作などにも指示がいるため、ネトラバスティに精通した医師の指導と監督のもとに行うことをオススメします。
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ギーはインドのバターオイル!ネトラバスティは目を洗う効果があり、疲れがとれてたるみも取れる!
ギーとはインドのバターオイルのことで、アーユルヴェーダで万能オイルとして何千年も使われてきた歴史があります。
その作り方としては、無塩バターを温めて、水分やタンパク質を飛ばして作られるので、とっても簡単なんですが、バターから不純物を取り除くことで、
・酸化しにくい
・浸透しやすい
・純度が高い
・どのドーシャ(ピッタ・ヴァータ・カパ)も鎮静する作用がある
・消化をサポートする力がある
といった特徴があります。
そして、ギーは飽和脂肪酸が大半を占めており、その中でも中鎖脂肪酸が多くを占めるため、直接肝臓に運ばれて素早くエネルギーになります。
そのため、体に負担がかからず脂肪になりにくい脂肪酸なんですが、それでも食用として摂る場合にはとりすぎに注意で、特に太りやすいカパ体質の方は気をつけましょう。
また、ギーは脂溶性のビタミン、特にビタミンA、D、Eが豊富で、これらは肌や目などの健康に良いことから、ネトラバスティのように目に使うと効果的なんですね。
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アーユルヴェーダのネトラバスティの効果は「眼精疲労・ドライアイ・アレルギーの改善」や「目の周りのアンチエイジング」効果!目薬とは目への影響の仕方が違う
ギー自体には、次のように様々な効果があります。
1、免疫機能を高める
2、炎症やアレルギーの緩和
3、エネルギーを供給
4、脂肪がたまりにくい
5、善玉コレステロールを増やし、悪玉を減らす
6、目の不調を改善
7、抗酸化作用
8、ドーシャのバランスをとる
9、消化機能を促進
10、オージャスを高める
11、若返り
このほかにも解熱、疲労回復、血行促進、強壮、傷の治癒、便秘解消、大腸炎や潰瘍の改善などなど、たくさんあります。
この中でも、ネトラバスティを行って期待できる効果としては、2・3・6・8・10あたりが該当し、具体的には、
・眼精疲労の改善
・ドライアイの改善
・アトピー・アレルギーの改善
・近視進行予防
といった効果が挙げられます。
さらに、目の周囲のハリを取り戻すアンチエイジング効果も期待できますね。
例えば、目の周りのクマ、シワ、たるみ、眼球の黄ばみなどの悩みを持っている方は、ネトラバスティを行うとハリが戻ってきて、白目がキラキラとして喜ばれる方が多いです。
そして、ギーの暖かさで深いリラクゼーション効果も期待できるため、ストレスによって乱れている自律神経のバランスも整えることができます。
一方で、市販の眼精疲労やドライアイ向けの目薬は、血管を収縮させることによって目の充血をとっているので、常用するとかえって慢性的な充血になることもあるんです。
そんな中、眼球をダイレクトに温め、栄養分も補ってくれるネトラバスティは長年の眼球の汚れを洗い流す効果が期待できるんですね。
こうしたことから、ネトラバスティは、
・目の充血が気になる方
・目の炎症がかなり辛い方
・目のアレルギーが気になる方(ハウスダスト、花粉症などで目の症状が辛い)
・目の周りのたるみが気になる方
といった方にオススメです。
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ネトラバスティに副作用はなし!でも、マツエクをしている場合は注意!
人の眼球というのは涙で覆われていて、涙にも3つの層があり、一番上(表面)にある層が油層です。
そして、ネトラバスティで使うギーも油分なので、ギーの中で目を開けても痛みを感じることはないんですね。
そのため、基本的にはネトラバスティを行うことで刺激感を感じたり、目の充血を悪化させてしまったりといった副作用は考えられません。
ただし、
・発熱している人
・レーシックや美容整形手術から1年未満の人
・この施術に対し、恐怖心の強い方
は禁忌または行うことをオススメできません。
また、ギー自体には小麦は使われていないですが、ネトラバスティを行う時には小麦と水でパンの生地みたいなものを作り土手にして、その中にギーを入れて目を潤します。
そのため、小麦アレルギーの人は肌に触れることで症状が出る可能性があることから、おすすめできません。
それから、マツエクをしている場合、ギーのオイル効果で取れてしまう可能性がありますし、マツエクの接着剤がギーに浸透して、目に入ってしまうと痛みが生じる可能性があります。
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ネトラバスティはセルフケアでできる?目薬として使うのは危険なので、コットンパックがおすすめ!
ネトラバスティをするときは、ギーの温度管理が重要で「38度~40度」を保たなければならなく、熱すぎると危険で、低すぎると効果がありません。
そして、本来はアーユルヴェーダ施設で行う施術なので、セルフケアの一環として行う時は自己責任となります。
それに、そもそも小麦粉と水で土手を作って寝転がり、ちょうどいい温度のギーを注入して…というのはセルフケアで行うには無理がありますよね。
それから、ネトラバスティを目薬で使う点眼容器を使って行う方がいるようです。
これも、専門的な知識を持っている方が行う分には問題ないのですが、点眼するには温度が熱く、目への過度な刺激になる危険性があるため、注意しましょう。
そこでオススメなのがコットンパックです。
ギーを少量入れた容器を湯せんで温め、38度~40度になったところでコットンに浸し、目をつぶってまぶたの上から置くだけです。
このやり方は、寝る前のリラックスタイムにちょうどよく、クレンジングももちろん終わって、コンタクトも外した状態で、コットンパックをして10分ほどリラックスしましょう。
そして、この方法では本格的なネトラバスティほどの効果は得難いですが、少しずつギーが目に浸透し、目の疲れや白目の充血の改善が実感できると思いますよ。
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ネトラバスティの効果と副作用や目薬の危険性、また、マツエクの注意点についてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ネトラバスティの効果や副作用と、危険性やマツエクの注意点もお伝えしました。
ネトラバスティはインドのバターオイルであるギーを温めて目に注入する眼球エステで、目の疲労回復・アレルギーや充血の改善・目の周りのたるみなどの回復にも良いのでしたね。
そして、副作用は特にないのですが、温度管理に注意が必要なため医師の指導が必要であるという注意点や、目薬として使うのは危険であること、マツエクをしていたら取れてしまうといったことをお伝えしました。
そのためセルフケアで行うのはあまりおすすめではないのですが、日常的に暮らしに取り入れるとしたら、ギーを浸したコットンパックでも似たような効果が得られるのでした。
こうしたネトラバスティを行うと、目からたっぷり涙がでてリラクゼーション効果があり、終わった後には白目がキラキラしてとっても綺麗になるので、ぜひ安全な範囲でトライしてみてくださいね。
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