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インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」の生活法には、病気の予防やアンチエイジングを目的として、セサミオイルを使うことをおすすめしています。
そして、アーユルヴェーダではセサミオイルの作り方として「キュアリング」を推奨していますが、これはどんな方法なのか知りたいのではないでしょうか。
それから、アーユルヴェーダのセサミオイルを使ったうがいや、頭皮のマッサージ、アトピー肌などへの効果・効能、目に使用する際の注意点、購入できる通販についても気になりますね。
そこで今回は、アーユルヴェーダでセサミオイル(ごま油)の作り方と効果、うがいの仕方について詳しくお伝えしていきます。
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目次
アーユルヴェーダのセサミオイル(ごま油)にはデトックスや冷え防止効果など様々な効能がある!
アーユルヴェーダと聞くと、おでこにオイルをたらす「シロダーラ」を思い描く方が多いのではないでしょうか?
それもそのはず、アーユルヴェーダではオイルを用いたセルフケアの方法がたくさんあり、病気の予防や症状の改善、アンチエイジングなど様々な目的に良いとしているんですね。
そして、アーユルヴェーダでは個人の体質をピッタ・ヴァータ・カパの3つのドーシャで説明しており、体質に合わせたオイルの使用を推奨しています。
ちなみに、この3つの体質すべての方が使うことができ、一年を通して最も使いやすいとアーユルヴェーダで重宝されているオイルが「ごま油」です。
ごま油といっても、日本でよく使われている茶色い香味油ではなく、無味無臭の太白ごま油のことを指します。
そして、この太白ごま油は、肌に塗ることで毛穴や毛細血管を通って体内に入り、体内の毒素を尿などを通して体外に排出したり、皮膚の表面に浮き上がらせる作用があります。
それによって内側から体をしっとりと潤わせ、あらゆる病気の鎮静をし、白髪や乾燥肌、肌のたるみなどを改善する若返りの効果も期待できるのですね。
また、アーユルヴェーダで用いるオイルにはココナッツやアーモンドなど様々なものがありますが、太白ごま油は体内に入ってから骨まで浸透するスピードが最も早いのです。
なので、アーユルヴェーダの生活法でオイルを取り入れるなら、まずはこの太白ごま油、セサミオイルを使うのが良いのですが、温性が強いため、
・真夏の暑い時期
・ピッタ優勢で暑がりの人
にはあまりおすすめではありません。
こうした方や夏の季節にはココナッツオイルの方がベターなので、使ってみて感じを確かめて、自分に合ったオイルを探すといいですね。
また、太白ごま油は肌をしっとりと保湿し、温める効果が高いので、アトピー肌で乾燥しがちな人の症状を改善したという実績もあります。
ただし、アトピーというのは上記のピッタと、ヴァータエネルギーが過剰になったときに現れる症状ですので、太白ごま油の使用で悪化することもあるので、注意してください。
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アーユルヴェーダのセサミオイル(ごま油)の作り方!キュアリングは肌内部に浸透する確率を上げるためのもので温度管理がポイント!
キュアリングとは、マッサージに適したオイルを作る作業のことです。
準備するものとしては、
・太白ごま油
・鍋
・温度計
・作ったオイルを入れる容器
・漏斗
の5点です。
そして、次の手順で作ってみましょう。
1、太白ごま油を鍋に移し、弱火で温めます。
2、90度に加熱したら火からおろし、100度になるのを待ち、110度以上にならないように温度計でチェックしましょう。
3、火からおろし、オイルを鍋から清潔な容器に漏斗を使いながら移します。
こうしたキュアリングについては、インドの未精製のセサミオイルを使うために必要な方法なのではないかという意見もあり、実は賛否両論があります。
そして、実際に、日本で販売されている太白ごま油であれば、私自身もそのまま使っても問題を感じたことはありません。
それでも、面倒でなければキュアリングをした方が、前述でお伝えしたようにオイルが肌内部に浸透する確率が高まり、効果・効能がしっかり期待できるので、できるだけ行うようにしましょう。
また、キュアリングしたオイルはできれば数日以内に使い切った方が良いので、200ミリなど適度な量ごとにキュアリングすることをおすすめします。
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アーユルヴェーダのセルフケアでセサミオイル(ごま油)の使い方はうがい・マッサージがおすすめ!目には絶対入れないように注意
キュアリングでセサミオイルが作れたら、アーユルヴェーダでは次のような使い方をおすすめしてします。
アーユルヴェーダのセサミオイルを使ったマッサージ(アビヤンガ)は頭・耳・足の裏の3点マッサージだけでもやってみよう!
アーユルヴェーダのセルフケアとして最もメジャーなのが「アビヤンガ」と呼ばれるオイルマッサージです。
これは、
・頭皮
・顔(耳も含む)
・上半身
・下半身
・足
の順番で行います。
まず初めに、前頭葉のあたりにオイルを10ミリ程度ポンポン叩き込みながら浸透させ、手のひらに残ったオイルで頭皮をマッサージしていきましょう。
イメージとしては、頭皮そのものを指の腹でつかみ、刺激を与えながらマッサージをしていく感じです。
そして、コリをほぐすようにして頭皮全体をケアしたら、髪の毛をまとめて引っ張り上げ、ぎゅっと刺激を与えてくださいね。
この要領で、フェイスライン、耳、デコルテのリンパ、お腹周り、と順番にやっていくのですが、マッサージの専門家でないとなかなかどのようにほぐせば良いのかわかりにくいかと思います。
そういう時は、手でグーを作ってこぶしを肌に当て、動かした時に「コリコリ」とコリを感じるような部分を流すようにして行っていくといいですね。
これはリンパマッサージの要領なので、コリを見つけたらそこを重点的にマッサージしていくと、血流も良くなり、体の変化にも気づくことができてボディラインを保つのにも効果的です。
そして、アーユルヴェーダでは
オイルマッサージをしてから「入浴して発汗する」こと
がポイントになります。
通常、日本ではオイルというと入浴後に保湿するために塗布するのをイメージすると思いますが、アーユルヴェーダではオイルを塗布後に入浴することでしっかり浸透すると言っています。
実際にやってみると、肌内部から輝くようにしっとりするのがわかり、入浴後にオイルを塗布するのでは表面に止まっている感じが実感できるので、比べてみてくださいね。
それから、このアビヤンガは夜よりも「朝」行うことを推奨しているので、早めに就寝し、翌朝早起きをして、ゆっくりとマッサージと入浴をすると1日が気持ち良くスタートしますよ。
こうしたセサミオイルを使ったオイルマッサージは、
・体の痛みやコリなどの改善
・体や心に潜在する緊張の緩和
・体内循環や関節機能が活性化される
・健康的な視力や毛髪を維持できる
などなど、あらゆる症状の鎮静やアンチエイジング効果が期待できるんですね。
セサミオイルマッサージをやってはいけない時は発熱時や整理中!目には入れないように注意
良いことばかりに見えるセサミオイルを使ったマッサージ「アビヤンガ」ですが、実は次のような場合には禁忌とされています。
・食事直後の満腹時は控える
・皮膚の弱い人やアトピー性皮膚炎の方は油の選択に気をつける
・発熱初期や消化不良時など、未消化物が蓄積している時に行うと病気が治りにくくなる
・生理期間中に行うとヴァータエネルギーを増やすことがあるため注意
また、アーユルヴェーダでごま油は目にだけは絶対に入れてはいけないとされているため、顔のマッサージを行う時には目に入らないように十分注意しましょう。
もしも入ってしまったら、目に強い刺激になり、悪影響をもたらす可能性があるため、水でよく洗い流すようにしてください。
このように、一見簡単に見えるアビヤンガですが、健康を維持している時であれば問題ないものの、消化不良の時などに気軽にやってしまうとかえって逆効果になることがあります。
そのため、体調不良があって、初めてアビヤンガをやってみたいと考えている場合は、できるだけ初回はアーユルヴェーダのサロンに行き、プロのセラピストにやってもらってください。
それによって体調が整って、マッサージの方法もわかったら、セルフケアとして日常的に行うようにすると良いのではないでしょうか。
アーユルヴェーダでセサミオイルを使ったオイルうがい(ガンドゥーシャ)は朝や空腹時に行うのがおすすめ!味覚を正常にする効果なども
アーユルヴェーダではオイルマッサージを朝行うと良いのでしたね。
このように、アーユルヴェーダでは朝の過ごし方をとても大切にしていて、このオイルマッサージを含めて、次のような手順を薦めています。
1. 日の出前に起床
2. 口をゆすぎ、舌ゴケを除去
3. 白湯を一杯飲む
4. ヨガ
5. 洗顔、オイルうがい
6. 排泄
7. オイルマッサージ
8. 入浴
9. 着替え
10. 8時までに軽めの朝食
11. 軽く散歩
こうしてみるとたくさんありますが、その分夜早めに寝て、朝ゆっくりと過ごすことで、体を気持ち良く目覚めさせ代謝をあげて1日をスタートすることを重視しているんですね。
そして、この手順の中でもう一つ、セサミオイルを使ったセルフケアが「オイルうがい」です。
オイルうがいは別名「オイルプリング」とも言われ、ハリウッド女優さんたちの間で話題になりましたが、アーユルヴェーダではこれを「ガンドゥーシャ」と呼んでいます。
ただ、「うがい」と聞いてイメージするようにオイルでくちゅくちゅゆすぐのではありません。
その方法としては、オイルを15cc~30cc程度、口に含んで口をパンパンに膨らませ、そのまま動かさず、5分から10分ほど経ったらコップに吐き出すとしています。
このコップに吐き出されたオイルを見ると、中に気泡みたいなのがたくさん浮いているのですが、これが舌に付着した苔や口内に残っていた毒素とされています。
また、実際にやってみるとわかる通り、唾液が大量に分泌されて、オイルを吐き出してぬるま湯でゆすいだあとには、オイルうがい前に比べて口の中がしっとりし、歯がツルツルになっています。
そして、唾液の分泌によって
・風邪などの細菌が入らないように守る働き
・食べ物を消化する機能の向上
・虫歯菌が出す酸を中和する働き(虫歯予防)
・味覚の正常化
などが期待できるんですね。
さらに、口をパンパンに膨らませて時間を置くことで、たるみがちな頬のハリを取り戻し、首の皮膚にも良い影響があるため、ほうれい線の改善にも効果的なんです。
なので、オイルうがいをずっと続けていると、
・フェイスラインがきれいになった!
・口元や首のほうれい線が薄くなった!
などの効果を実感する方が多いです。
また、このオイルうがいに関しても、アーユルヴェーダでは太白ごま油が最も良いとしていますが、前述の通り体質によっては、
・ココナッツオイル
・オリーブオイル
・ひまわり油
などもおすすめです。
さらに、タイミングは先ほど紹介した通り、朝の過ごし方の一環として行うのがベストですが、夕方の空腹時に行っても、口腔内の健康を保つのに効果的でしょう。
それから、オイルうがいについても、次のような方は禁忌とされているので注意してください。
・食事直後の満腹時
・発熱初期や消化不良時など、未消化物が蓄積している時に行うと病気が直りにくくなる
・口内炎など口の中がしみる可能性がある場合
・この方法に不快感や恐怖感がある場合
そして、オイルを口の中に入れることに抵抗があるという方は、ぬるま湯や牛乳でやっても良いとされているので、いろいろ好きな方法を試してみてくださいね。
アーユルヴェーダのセサミオイルが購入できる通販はAmazonがおすすめ!スーパーにも売ってます!
アーユルヴェーダで作るセサミオイルのもとになる太白ごま油は、特別なものではなく、一般的なスーパーで手に入る食用のもので問題ありません。
そして、通販でも気軽に購入できるので、リンクを紹介しておきますね。
・マルホン 太白ごま油
(出典 https://www.kenko.com/P8271488/p.html)
・九鬼太白純正胡麻油
(出典 https://www.google.co.jp/)
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アーユルヴェーダでセサミオイル(ごま油)の作り方と効果、また、うがいの仕方についてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、アーユルヴェーダでセサミオイル(ごま油)の作り方と効果、うがいの仕方について詳しくお伝えしました。
アーユルヴェーダでは、様々なオイルを用いたセルフケア法がありますが、中でも太白ごま油を温めて濾過したセサミオイルは浸透率が高く、比較的どの体質の方にもおすすめなのでしたね。
そして、
・病気の予防や症状の鎮静
・アンチエイジング
など様々な効果・効能があり、使い方として
・温めて浸透率を高める
という目的で100度程度の温度管理をしながら行う「キュアリング」というセサミオイルの作り方をお伝えしました。
さらに、そのセサミオイルを使ったアビヤンガ(オイルマッサージ)は、
・頭、耳、足の3点マッサージだけでもすると良いこと
や、
・オイルうがいはほうれい線の改善や味覚の正常にするなど様々な効果がある
ので、その方法やタイミングを紹介しました。
このように、たくさん効果が期待できるオイルのマッサージやうがいですが、
・生理中
・発熱時
はやってはいけないですし、目に入れるのも非常に危険なので気をつけて行いましょう。
それから、太白ごま油は通販やスーパーでも買える一般の食用のものを使うので、やってみたい!という方はAmazonなどで買ってみましょう。
突然食用オイルで行うのは抵抗がある、という方は、まずはサロンで体験したり、うがいはぬるま湯でもできるので、自分に合った方法を見つけて実践してみてくださいね!
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