アーユルヴェーダの効果

アビヤンガの意味や効果とセルフでのやり方!好転反応の注意点も

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インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」の基礎の施術がオイルマッサージのアビヤンガです。

なので、アーユルヴェーダのアビヤンガとは何か、その意味や効果とアビヤンガオイル、シロダーラやアビヤンガボディウォッシュとの違い、好転反応の注意点についても知りたいのではないでしょうか。

それから、アーユルヴェーダのアビヤンガをセルフで行う方法も気になりますよね。

そこで今回は、アビヤンガの意味や効果とセルフでのやり方と、好転反応の注意点についても詳しくお伝えしていきます。

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アビヤンガの意味は「全身にオイルを塗る」!アーマの排出など様々な効果あり!シロダーラは頭のみの施術

インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」ではオイルを使用した様々なボディケア方法がありますが、その中でも基本の施術が「アビヤンガ」です。

この「アビヤンガ」とはアーユルヴェーダの基本的な全身オイルマッサージの総称で、サンスクリット語で、

・アビヤーサ(繰り返す)

・ヤンガ(手足)

という言葉を合わせており、英語では

・全身にオイルを塗る

・聖油を塗る

・愛のこもったなめらかな手

といったように訳されています。

そして、人肌に温めたハーブをブレンドしたオイルを体に塗り、マッサージを行い、発汗することで、アーマと呼ばれる体内に蓄積した毒素を排出させる効果があります。

アーユルヴェーダでは、不健康な食生活や過剰なコミュニケーション、運動不足や精神的ストレスによって、このアーマが蓄積されると説いています。

そして、ドーシャ、つまり体質のアンバランスを招く原因となり、健康障害を引き起こすと考えられているのですね。

そのため、アーユルヴェーダ治療の目的は、体の特定部位の毒素を集めて、そこから蓄積した有害物質を体内から押し出すことにあります。

こうしたことから、アーユルヴェーダではオイルを全身に塗布するアビヤンガを施術の基礎としており、体質や状態によって蓄積しているアーマを見極め、このアーマの排出によって、

・倦怠感の改善

・慢性的な疾患を和らげる

・関節痛の改善

・保湿効果

・睡眠の質の改善

などの効果が期待できるとしています。

なので、どんな方でもおすすめなのですが、特に次のような症状のときがおすすめです。

・ストレスを感じているとき(不眠、不安、心配、精神不安定、落ち着かない、無力感)

・体に悪いものが溜まっていると感じるとき(デトックスしたいとき、便秘)

・神経からくる痛みなどの症状があるとき(肩こり、頭痛、神経痛、関節痛、耳鳴り、不整脈など)

・手足の冷え、肌の乾燥(カサカサ、ひび割れ、硬直)があるとき

そして、全身というのは本当に頭から足のつま先までを指すので、マッサージの順番としては、ヘッドマッサージから始まり、

・耳

・フェイス

・デコルテ

・腹部

・背中

・足

・足の裏

と全体的にマッサージしていきます。

一方、アーユルヴェーダのオイルマッサージというと、画像にあるような「シロダーラ」を想像する方が多いのではないでしょうか。

このシロダーラもアーユルヴェーダ治療を代表するオイルのマッサージですが、その特徴は薬用オイルを額に絶え間なく注ぎ続けることにあります。

そして、特に

・頭

・首

・目

・耳

・鼻

・咽頭

・神経系統

に関わる病気の治療に効果を発揮するとしています。

もちろん、この効果が全身の疾患にも良い影響をもたらすのですが、特に頭部のケアに専念したいときに行われるのがシロダーラです。

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アビヤンガオイルはセサミオイルがベース!

アビヤンガに使われる薬草オイルは、通常医師やセラピストの診察によって、対象になる人の体質に合ったものを見極めてから選択されます。

そして、ほとんどの場合はセサミオイル(太白ごま油)をキュアリングし、

・ニーム

・アムラ

・ターメリック

などといったアーユルヴェーダならではの薬草をブレンドしたものを温かい状態で皮膚に塗布します。

このセサミオイルは、

皮膚に塗られると4分45秒で骨髄まで到達する

と古典書に書かれてあるとおり、皮膚への浸透力が高く、体を内側からしっとりと温めてくれるのですね。

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アビヤンガをセルフでやる方法をご紹介!アビヤンガボディウォッシュはちょっと違う!

通常はアーユルヴェーダのサロンやクリニックで受けられる「アビヤンガ」ですが、お金も時間もかかるので頻繁には行けないですよね。

でも本来は、日々行うことで体調が整い、様々な疾患の予防になるので、セルフで行うアビヤンガもおすすめです。

そして、アビヤンガに使うことの多いベースのオイル、セサミオイルはスーパーでも販売されているので、これを買ってきて、まずはキュアリングをしましょう。

一回のアビヤンガで使うオイルの量は30mm~40mm程度なので、キュアリングするのはほんの少しで大丈夫です。

そして、次の手順で行ってください

1. 部屋を暖かくする(または浴室の洗い場で行います)

2. 湯船にお湯をはっておく

3. ゆっくりとオイルマッサージ

4. オイルを塗ったまま15分前後休息する

5. 湯船にゆっくりと浸かり、顔がうっすらと汗をかいたらあがる

6. シャワーで洗い流す

このような手順なんですが、ポイントは

・オイルマッサージをするとき、力を入れすぎず、優しくオイルを浸透させるようにする

・必ず発汗すること

この2つです。

特に2点目は大切で、発汗が十分でないと、オイルが皮膚の上にとどまり、かえって体が重たくなることもあるので、十分注意しましょう。

そして、オイルマッサージの順番はサロンでのアビヤンガと同様に、

1. ヘッド

2.

3. フェイス

4. デコルテ

5. 腹部

6. 背中

7.

8. 足の裏

の順番で行います。

こうして全身にオイルを塗布するのがポイントなんですが、日々全身にオイルでマッサージをするのは大変ですよね。

そのため、続けるためにも、

・ヘッド

・耳

・足の裏

3点だけをおさえたマッサージがおすすめです。

そして、この中でも最も効果を得やすいのがヘッドマッサージなので、次の記事でやり方をチェックしてくださいね。

その他の部位は、一般的なマッサージのように揉んだり強く押し上げたりする必要はなく、

・さするようにして、優しくオイルを浸透させるイメージで

・関節部は円を描くように軽くこする

といった感じで行うと効果的です。

ちなみに、アビヤンガは、

朝の空腹時

に行うのが最も効果的で、この時間帯が一番デトックスに良く、1日の代謝を上げて予防効果も期待できます。

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アビヤンガ効果を謳っているアビヤンガボディウォッシュに注意!悪い口コミも

アビヤンガの効果を得たいけど、毎日のオイルマッサージすら時間がない

という方向けに、最近発売されたのがアビヤンガボディウォッシュ「アーユルヴィスト アビヤンガボディウォッシュ」です。

出典 aryurvist.theshop.jp

こちらはセサミオイルをベースに、ニームやターメリック、アムラなどのアーユルヴェーダハーブがブレンドされていて、香りはイランイランがメインになっています。

そして、体を洗うときにこのボディウォッシュを使い、アビヤンガと同じように優しくオイルマッサージをするように使います。

ただ、「ボディウォッシュ」と謳ってるわりに洗浄力が一切ないことと、イランイランなどの植物由来の香料が人工的で気持ち悪いと悪評が多いようです。

そのため、いくら時間がないからといってこうした簡易的な商品を安易に使わないように気をつけましょう。

ちなみに、アビヤンガボディウォッシュについては次の記事で詳しくお伝えしているので、合わせてご覧くださいね。

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アビヤンガの好転反応に注意!発熱中や生理中は禁忌!おすすめでないタイプについても

いいことづくしに見えるアビヤンガですが、行った後にまれに、

・発疹

・頭痛

・だるさや眠気

などの好転反応が起こる場合があります

これは体が毒素を出そうとする自然治癒力が発動している証拠なので、そういう場合は食事は控えて、お白湯などを飲んでゆっくり過ごしてください。

また、次のような場合は、サロンやクリニックでのアビヤンガはもちろん、自宅でのセルフアビヤンガは禁忌にあたりますので、注意しましょう。

・妊娠中

・生理中

・発熱時

・炎症があるとき

・アーマがあるとき

・満腹、過度の空腹

・飲酒のあと

そのほかにも、

・糖尿病

・高血圧

・重い心臓病

・重度の肥満

・腫瘍がある人

・カパが増加している人

も、アビヤンガは避けた方が良いとされているので、もしもどうしても受けたければクリニックでドクターに相談してからにしてくださいね。

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アビヤンガの意味や効果とセルフでのやり方、また、好転反応の注意点についてのまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、アビヤンガの意味や効果とセルフでのやり方と、好転反応の注意点についても詳しくお伝えしました。

アビヤンガとは、

・全身にオイルを塗る

・聖油を塗る

・愛のこもったなめらかな手

と言った意味のアーユルヴェーダのオイルマッサージのことで、頭部にオイルを絶え間なく浸透させるシロダーラと違って、

・全身にオイルを塗布してマッサージし、発汗すること

がポイントなのでしたね。

そして、オイルにはセサミオイルをベースに、ハーブをブレンドしており、サロンやクリニックではドクターやセラピストが診断の上で最も合うものを使うのでした。

こうしたアビヤンガは自宅でセルフマッサージとしても取り入れることができるので、オイルの使い方や、マッサージの順番は、

1. ヘッド

2.

3. フェイス

4. デコルテ

5. 腹部

6. 背中

7.

8. 足の裏

となっていること、日々続けるのであれば、

・頭

・耳

・足

の3点マッサージだけでもすると良いことをお伝えしました。

アビヤンガは、

・倦怠感の改善

・慢性的な疾患を和らげる

・関節痛の改善

・保湿効果

・睡眠の質の改善

などの効果が期待できるので、特に疲れている方や精神的ストレスを感じている方におすすめですね。

とはいえ、

・発熱時

・妊娠中や生理中

の方は禁忌で、

・太っている人

・糖尿病や心臓病

の方などもおすすめできず、注意が必要なので、初めてやる場合は記事をきちんとチェックして、慎重に取り掛かるようにしてくださいね。

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