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インドの予防医学「アーユルヴェーダ」といえばシロダーラなど、オイルを用いたケアが多いことで有名です。
なので、アーユルヴェーダでココナッツオイル、ごま油(セサミオイル)、ひまし油などのオイルの種類や頭、目などへの効果の違いと作り方について知りたいですよね。
それから、アーユルヴェーダのココナッツオイル、ごま油、ひまし油などのオイルの使い方でうがい、頭皮やおでこなどのマッサージ、飲む、湿布するといったことも気になると思います。
そこで今回は、アーユルヴェーダでオイルの種類や効果の違いと作り方、また、実際の使い方についても詳しくお伝えしていきます。
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目次
- アーユルヴェーダでよく使われるオイルの種類は太白ごま油・ココナッツオイル・ひまし油!冷え改善や美白・デトックスなどの効果もチェック!頭をマッサージすると目にもいい!
- アーユルヴェーダで寒いときはごま油・暑いときはココナッツオイル・デトックスしたいならひまし油など、状態や季節に応じてベストなオイルをチョイス!
- アーユルヴェーダのオイルの使い方は、ごま油(セサミオイル)マッサージがおすすめ!オイルの作り方は「キュアリング」をチェック!おでこや頭皮・オイルうがいならココナッツオイルがおすすめ◎
- アーユルヴェーダでオイルを「飲む」「湿布する」ならひまし油がおすすめ!腸内をデトックスして便秘を改善
- アーユルヴェーダでオイルを使ったケアをしてはいけない時は「生理中」「発熱時」など!
- アーユルヴェーダでオイルの種類や効果の違いと作り方、また、使い方についてのまとめ
アーユルヴェーダでよく使われるオイルの種類は太白ごま油・ココナッツオイル・ひまし油!冷え改善や美白・デトックスなどの効果もチェック!頭をマッサージすると目にもいい!
5000年もの歴史を持つインド生まれの伝統医学「アーユルヴェーダ」では、
・瞑想やヨガ
・呼吸法
・スパイスやハーブを用いた食事法
などのほかに「オイルを用いた五感のセルフケア」を行い「心と体の健康を保つこと」を重視しています。
そして、アーユルヴェーダは体系的な医学であり、WHOでも認証されている代替医療の一種で、世界では補完医療として治療院を設けている国もあります。
そうした専門的な治療では、アーユルヴェーダの経典に従って1500種類もの薬草から厳選されたものをオイルと共に煎じた薬草オイルを使用します。
ただし、アーユルヴェーダで良いとされている植物性のオイルだけを用いて一般家庭でもセルフケアの一環として実践することができます。
そして、日本でも取り入れやすいアーユルヴェーダオイルの種類といえば、
・太白ごま油(セサミオイル)
・ココナッツオイル
・ひまし油
の3種類です。
この中でも、太白ごま油は日本で多く用いられている茶色い香味油ではなく、無味無臭の透明のタイプを指し、アーユルヴェーダではもっとも定番のオイルです。
そして、茶色い油は焙煎したごま油から抽出されていますが、太白ごま油は生のゴマから抽出されていて、セサミオイルとも呼ばれています。
その効果・効能としては、
・デトックス(体内の未消化物を排出する)
・リラックス(体を温める作用が高く、緊張をほぐしてリラックスする)
・保湿(肌が潤い、皮膚をなめらかにして、艶と輝きを与える)
・疲労回復
・睡眠の質を向上
などが期待できます。
それから、このオイルで頭や足の親指などをマッサージすると、目のケアをすることができ、かすみ目やドライアイ、視力の改善にも良いとされています。
このように、太白ごま油には多くの効果・効能があるんですが、アーユルヴェーダの体質の中ではヴァータ体質の方に最も適切です。
なぜかというと、ヴァータ体質の特徴として、
・冷えやすい
・乾燥しやすい
・疲れをためやすい
というものがあるので、
・温める
・しっとりと保湿する
・疲れを回復させる
といった効果がある太白ごま油はぴったりなんですね。
一方で、ピッタ体質の方にはココナッツオイルがおすすめです。
ココナッツオイルには、
・皮膚を柔らかくする
・紫外線を適度にカットする
・免疫力アップ
・髪の毛を乾燥から守る
・白髪防止・育毛効果
・体の熱をとる
といった効果・効能が期待できます。
そのため、ピッタ体質の、
・敏感な皮膚
・日焼けしやすい
・若白髪ができやすい
・髪の毛が細く猫っ毛で、パサパサしやすい
・体に熱がこもりやすい
といった部分をサポートするのにぴったりなんです。
最後に、
・脂肪をためこみやすい
・冷えやすい
・水分をためこみやすい
といった特徴を持つカパ体質の方にオススメのオイルはなんでしょうか?
実は、カパ体質はもともと重く、水分や脂肪などがつまりやすく、皮膚もしっとりしているので、オイルは必須というわけではありません。
それよりも、ガルシャナといって絹の手袋で行う乾布摩擦のようなケアの方が必要とされていて、これによって皮膚に刺激を与え、血行を促進し、脂肪代謝を促す方が良いでしょう。
強いて言えば、ひまし油は高いデトックス効果があり、腹部のマッサージや湿布として使うことで腸の代謝を促すので、緩慢になりがちなカパ体質の消化をサポートしてくれるでしょう。
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アーユルヴェーダで寒いときはごま油・暑いときはココナッツオイル・デトックスしたいならひまし油など、状態や季節に応じてベストなオイルをチョイス!
アーユルヴェーダのメジャーなオイルとして、
・ごま油はヴァータ体質に
・ココナッツオイルはピッタ体質に
・ひまし油はカパ体質に
おすすめと紹介してきましたが、本来の体質が異なっていても、その状態や季節に応じて適切なオイルを選ぶことをおすすめします。
例えば、本来ヴァータ体質であっても、真夏の暑い時季に頭に血が上って眠れないというのであれば、ココナッツオイルをおでこのマッサージに使うといいですね。
それから、いつも暑がりのピッタ体質の方でも、真冬は冷え性になって末端冷え性になるのであれば年中ココナッツオイルを使うのではなく、ごま油をおすすめします。
さらに、ひまし油は比較的どの体質の方にもおすすめで、特にヴァータ体質の方の乾燥性便秘を改善したい時や、ピッタ体質の方が消化不良になった時、腸内デトックスするのにもおすすめです。
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アーユルヴェーダのオイルの使い方は、ごま油(セサミオイル)マッサージがおすすめ!オイルの作り方は「キュアリング」をチェック!おでこや頭皮・オイルうがいならココナッツオイルがおすすめ◎
アーユルヴェーダでココナッツオイル・ごま油・ひまし油を使う時には、それぞれ適した使い方があるので紹介していきますね。
アーユルヴェーダで基本のアビヤンガにはごま油!夏の頭皮やおでこのマッサージならココナッツオイルがおすすめ
アビヤンガというのは、アーユルヴェーダで行う全身のオイルマッサージです。
オイルマッサージというと、アロマオイルのマッサージなどと同じように感じる方が多いと思いますが、アーユルヴェーダのアビヤンガにはそれ以外とは一線を画す特徴があります。
そして、そのポイントは、
・オイルを使うこと
・オイルを塗布したあとに発汗すること
という工程があることです。
それから、このアビヤンガの主な目的は「老化防止」で、体が乾燥し、あちこち硬くなり、痛くなり、五感が鈍り、興味関心がなくなり、といった症状を改善するために行います。
人の体というのは一瞬も休まずに代謝を繰り返し、日々体を新しく作り変えていますが、体の構成要素である脂肪・筋肉・血液・骨髄・脳などはすべて脂質が特徴です。
ところが、この脂質は酸化しやすく、酸化こそが老化を早めるので、酸化した油を良質なオイルに交換することによって老化防止するのがアビヤンガです。
そして、皮膚に塗布したオイルは、発汗させることによって4分45秒で骨髄まで到達すると言われています。
そのため、アーユルヴェーダのサロンに行くと、全身がヒタヒタになるくらいたっぷりとしたオイルでマッサージをされたあとに、お風呂に案内されてしっかり発汗するよう言われます。
これによって古い油が排出され、新しいキレイな油と交換して、全身を内側からしっとりと輝くような肌に整えることができるのですね。
とはいえ、アビヤンガは日常的に自分で行うこともできますので、オイルの量を調整しつつ、お風呂で体を温める次のような方法でやってみましょう。
アーユルヴェーダのアビヤンガをごま油で行う時は、まずはオイルを「キュアリング」で作ろう
アーユルヴェーダでごま油のマッサージを行う時は、
・ごま油が皮膚から吸収されやすくするため
・油に含まれる不純物を取り除いて浄化するため
「キュアリング」という加熱処理を行うことになっています。
このキュアリングについては、次の記事で詳しくお伝えしているので、合わせてチェックしてみてくださいね。
アーユルヴェーダのアビヤンガのやり方は「頭・耳・足の裏」の3点オイルマッサージがおすすめ!
1回のアビヤンガで使用する量は、全身で大さじ2杯程度が目安です。
なので、ごま油でマッサージを行う時は、直前に1回分を別の容器に入れて、先に紹介した「キュアリング」を行うと良いでしょう。
ただし、キュアリングがどうしても面倒であればマッサージの際に手のひらで温めて使っても特に問題はないですよ。
そして、面倒になって止めるよりも、続けられる方がずっと大切なので、無理をしないでくださいね。
こうしてオイルが準備できたら、できれば朝、無理であれば夕方の入浴前に行いましょう。
マッサージの仕方の基本は次の通りとなります。
・頭(おでこ、頭皮)
・顔
・上半身
・下半身
・足
そして、体毛の生えている向き、中心から抹消に向けて行います。
しかし、アビヤンガで最も大切なことはオイルを塗ることなので、マッサージの向きや順番にそれほどこだわる必要はなく、リンパ節に流し込んで排泄するようにしても大丈夫です。
それから、顔に関しては敏感肌の方や肌荒れを起こしている場合、オイルマッサージが逆効果になることもあるので、控えるようにしましょう。
そして、ごま油に関しては目に入れると悪影響を起こしますので、絶対に目に入らないように気をつけましょう。
また、全身に行う時間がない、面倒臭いという場合は、
・頭
・耳
・足の裏
この3箇所のみをマッサージする「3点マッサージ」がおすすめです。
そして、頭の塗油は、指先にごま油をつけて、頭頂部の髪の分け目に指で押し当てればOKで、あとは指に残ったオイルで頭皮をつまむようにしてマッサージしてください。
このあと、少し置いて半身浴、入浴などを行い、顔にうっすら汗をかくまで発汗してから、タオルで全身のオイルを拭き取ります。
ちなみに、体を洗う時にはボディーシャンプーを使ってもかまわないのですが、ごしごし洗い流す必要はないので、少し肌にオイルが残る程度に優しく行ってくださいね。
それから、こうしたアビヤンガはひとまずセサミオイルで行うのがスタンダードですが、全身がいつも暑くて仕方ない!というピッタ体質の方ははじめからココナッツオイルで行っても良いでしょう。
また、真夏の暑い時期におでこや頭皮のマッサージをココナッツオイルで行って発汗してからでかけると、ココナッツオイルが体の熱を鎮静してくれて、1日を心地よく過ごすことができますよ。
ちなみに、ココナッツオイルは「常温で置いていて透明に溶けている時」が使用に適したタイミングと言われています。
もし、白く濁って固まっているようであれば、それはココナッツオイルを使うと体を冷やしすぎるというサインですので、特に冷え性の方は気をつけるようにしましょう。
アーユルヴェーダのオイルうがいならココナッツオイル!やり方は「15cc程度を口に含み、20分程度クチュクチュする」
アーユルヴェーダで「ガンドゥーシャ」と呼ばれるオイルうがいは、
・歯周病・口臭予防
・老廃物のデトックス
・ほうれい線などの改善・予防
・喉の乾燥の予防
などなど、様々な効果・効能が期待できます。
そして、このオイルうがいに関しても、ごま油やオリーブオイルなど、植物性のオイルならいろいろなものが使えるのですが、ココナッツオイルが特に人気です。
こうしたオイルうがい(オイルプリング)については、
15cc程度を口に含み、20分程度くちゅくちゅする
だけなんですが、次の記事で詳しくお伝えしているので、合わせてご覧くださいね。
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アーユルヴェーダでオイルを「飲む」「湿布する」ならひまし油がおすすめ!腸内をデトックスして便秘を改善
前述の通り、ひまし油は日本でも昔、便秘薬の代わりとして使われていました。
それもそのはず、とてもデトックス効果が高いんですね。
ただし、使うには注意が必要なオイルでもあります。
(出典 https://www.caycegoods.com/)
その活用方法としては、
・飲む
・湿布する
・お腹をマッサージする
といった方法があります。
まず、飲む場合にはひまし油小さじ1程度を暖かい牛乳200ミリ、蜂蜜を少々混ぜて飲んでください。
これによって排便が促され、もともと軟便傾向にあるピッタ体質の方でも、もともと乾燥性便秘が多いヴァータ体質であっても、水便のようなものが5~7回出て結構辛いです。
そして、何回も排便が促されるので基本的には飲んだ後は予定を入れず、自宅にいられる時に行うと良いでしょう。
ちなみに、このひまし油を用いたデトックス法は、アーユルヴェーダの本格的な治療「パンチャカルマ」でも行われています。
そして、医師の指導のもとに、事前の処置を行った上で実施する治療法なので、素人が家で行う場合は十分に注意しましょう。
アーユルヴェーダでひまし油を湿布するなら楽天でセットを買おう!お腹に塗布してマッサージもおすすめ
ひまし油パックとは、ひまし油を塗ったフランネル(布)をお腹または右脇腹(肝臓および腎臓)に当てて、遠赤外線ベルトヒーター(特許製品)の熱で温める方法です。
こうすることで、内臓の内側にへばりついた毒素をはがし体外排泄を促す効果があるのです。
ちなみに、こうしたひまし油湿布を簡単に行えるセットが楽天で販売されていたのでチェックしてみてくださいね。
(出典 https://search.rakuten.co.jp/)
ひまし油を適量手に取り、おへそを中心にマッサージをするのも、腸の動きを促し、腸や子宮のデトックスができるのでおすすめです。
ただし、この方法もひまし油の飲用と同様にお腹がピーピーになり、出かけることもできなくなるくらいトイレが近くなるので、気をつけましょう。
ちなみに、マッサージをする時は触っていてコリコリと痛みを感じるところをほぐすようにして行うと効果的ですよ。
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アーユルヴェーダでオイルを使ったケアをしてはいけない時は「生理中」「発熱時」など!
アーユルヴェーダでオイルを使ったセルフケアは効果・効能がたくさんあるので、積極的に試したくなりますよね。
でも、アーユルヴェーダではこうしたオイルを使ったケアについて、次のような時には行わないよう促しています。
・発熱している時
・消化不良の時
・皮膚に炎症がある時や怪我をしている時
・倦怠感がある時
・妊娠している時
・満腹の時
・生理中
なので、オイルうがいであっても、口内に口内炎があったり、上記のような症状があるときは控えるようにしましょう。
なのであくまで、
・空腹
・平熱時
・消化の調子がいい時
・炎症症状はない時
・生理中ではない
・妊娠中ではない
時に行うようにしましょう。
結構こうした時を探そうとすると、意外とめったにないのでは?という気になってしまいますが、アーユルヴェーダのオイルケアはそれくらいデトックス作用が強いということなんですね。
そのため、生理中や妊娠中は特に気をつけた方が良いですし、倦怠感がある時にはオイルを使うと余計に重たくなったり、熱がある時は熱が逆に上がったりするので注意が必要です。
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アーユルヴェーダでオイルの種類や効果の違いと作り方、また、使い方についてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、アーユルヴェーダでオイルの種類や効果の違いと作り方と使い方についても詳しくお伝えしました。
アーユルヴェーダでオイルの種類といえば、
・ごま油
・ココナッツオイル
・ひまし油
がメジャーで、中でもごま油は最も定番で、
体を温めリラックスさせ、疲労回復効果
があるのでしたね。
一方でココナッツオイルは、
体の熱を冷まし、白髪予防や髪の毛の乾燥を防ぐ
などの特徴がありました。
そのため、
・ごま油はヴァータ体質や体が寒い時
・ココナッツオイルはピッタ体質や暑い時期のおでこや頭のマッサージ
に適していて、ココナッツオイルうがいもおすすめなのでした。
それから、ひまし油は強いて言えばカパ体質におすすめで、
腸を動かし強いデトックス作用
があるので、飲用したり、湿布・腸のマッサージをするのも良いとお伝えしました。
ただし、ひまし油は強力なデトックス作用があり取り扱いに注意が必要ですし、オイルマッサージやオイルうがいにも
・生理中
・発熱中
など、たくさんの禁忌があったのできちんとチェックして、安全に行ってくださいね!
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