アーユルヴェーダと季節

アーユルヴェーダで秋の過ごし方!食事やヨガなど生活のポイント

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厳しい残暑が終わり、朝夕の時間帯は涼しくなると心地の良い秋の訪れですが、乾燥や冷えが気になりはじめますね。

そこで、アーユルヴェーダで秋の季節の過ごし方として、食事やヨガなど生活をする上での注意点について知りたいのではないでしょうか。

それから、アーユルヴェーダのライフスタイルで9月・10月・11月の過ごし方、1日の過ごし方で朝や昼寝も気になりますよね。

そこで今回は、アーユルヴェーダで秋の過ごし方と食事やヨガなど生活のポイントについて詳しくお伝えしていきます。

アーユルヴェーダで秋の過ごし方のポイントは「熱をリリース」「冷えを予防」!9月~10月半ばはピッタのデトックス&11月以降はヴァータの冷えに備えて

アーユルヴェーダでは季節に応じた過ごし方を「リトゥチャリヤ」と呼んでおり、常に変化している環境と自分を適合させることが健康を守る上で大切としています。

そして、厳しい残暑が終わり、秋が訪れると、太陽のダクシナーヤナ「南回帰」といって真夏の太陽が一番低い冬至にかけて日差しが弱まっていきます。

そして、大地は水分を含み、人の体力も回復に向かっていくのですが、秋は最も月の力が冴えていて、冷却の力も高まっていきます。

そのため、アーユルヴェーダの古典書には次のような記述があります。

・秋には空が澄み、雲がなく、大地は少々ぬかるむ

太陽の光はキラキラと輝き植物ではハスなどが開花する。

米も育成する。

雲の群れが遠のき太陽の光は強くなる。

ツルの大群が散り散りになり、空一面がすっきりする。・・・」

・日中は太陽光線で熱せられ夜は月の光で冷やされる

秋という自然の性質からagastya(アガスティヤ)という星の影響で水が無毒化する。

この月の記述を見て、日本人なら誰でも思い出すのが「お月見」ですね。

日本では秋の十五夜にお月見をする習慣がありますし、

「お月見、お米の収穫、天高く」

といったように秋を表現することがありますよね。

この秋の強い月の光は、熱の冷却作用があります。

そのため、真夏に蓄積した太陽の熱、つまりピッタを緩やかに下げ解毒する効果があることから、お月見は新しい季節に備えるのにぴったりなんです。

一方で、このお月見の時期が過ぎると、徐々に晩秋に向けてヴァータの影響が強まり空が高くなり、食欲が戻ってくるのですが、

・疲れが急に出る

・あちこちが痛くなる

といったヴァータの憎悪が原因の不調が現れやすくなります。

また、忘れてはいけないのが日本では9月から10月にかけて台風が訪れることです。

この台風は、

・強い風

・乱れる風

・急激な低気圧

といったヴァータ的要素を強く含むため、9月から10月半ばは、お月見などをしてピッタのデトックスに励む一方で、

・台風の到来時にはヴァータ対策をする

といったことがポイントになります。

まとめると、月ごとに言うと次の過ごし方がポイントになります。

9月の過ごし方はピッタのデトックスを意識して!

初秋の9月はまだ残暑が厳しく、日中は陽の光が強いままですが、朝夕は涼しい日が増えますよね。

この時期にくると、お月見をする十五夜でなくても月の光が強くなってきますので、月の光を適度に浴びるなどすると良いでしょう。

そして、夏に引き続いて、熱を解毒する効果のあるココナッツやコリアンダーなどの食材も良いですが、この時期の旬である梨やブドウなどの果物も良いでしょう。

10月の過ごし方

中秋の10月は、お月見の本番「中秋の名月」の到来です。

そのため、月の光が一層強まるため、お月見はおすすめですが、もともと体が冷えやすい人が浴びすぎるとますます体が冷えてしまいますので注意が必要です。

そして、前述の通り、日本では9月の終わりから10月にかけて台風が到来しますので、台風の前後はヴァータ対策を意識して、

・体を温める

・無理をしない

といったことを意識して過ごしましょう。

11月の過ごし方は「体を温め」「滋養のある」食事を摂ること!

晩秋の11月には栗や芋類、根菜など、体を温める効果の高い食材が旬を迎えます。

そして、新米も含めて甘く、消化に重く、疲れを癒して滋養のある食べ物が美味しい時期になりますので、旬のものを食べて風に備える時期になります。

それから、ヴァータがもともと優勢な体質の方はもちろん、他の体質の方であっても

疲れがたまってるなと感じる時には7~8時間を目安に睡眠

をたっぷりとって、疲れをとり、体力を回復させるようつとめましょう。

アーユルヴェーダで秋の季節の食事は「熱をデトックス」してから「温かく」「消化に優しい」がポイント!

初秋~中秋にかけては梨やブドウなど、秋の果物でピッタを鎮静しよう!台風の日は消化によく温かい食事が正解

初秋から中秋にかけては、夏に蓄積したピッタをデトックスすることがポイントになります。

そのため、熱を解毒する効果のある

ココナッツ

コリアンダー

などのスパイスもおすすめですが、これらはどちらかというと真夏の間にピッタがあがりすぎないように予防するのに適しています。

そして、もう少し季節が進んだ初秋の時期には、この時期に美味しくなる

・ぶどう

・梨

・イチジク

といった秋の果物がぴったりで、これらの果物は残ったピッタを上手に体からリリースしてくれるのです。

ただし、アーユルヴェーダでは、性質の合った食材でも生のまま食べると消化に重くなるので、良しとしていません

そのため、ぶどうや梨も、コンポートやスープにするなどして、加熱してから食べることをおすすめします。

・梨のコンポート

出典 abc-cooking.co.jp

こちらはシナモンやクローブといった適度に体を温めるスパイスも入っていておすすめですが、レシピでは、

はちみつを入れて強火にかける

とありますね。

ただ、

アーユルヴェーダでははちみつを加熱すると毒素となって体に蓄積される

と言われていますので、

はちみつ以外でコンポートを仕上げ、粗熱を取ってから非加熱のはちみつを加える

と良いでしょう。

こうしたアーユルヴェーダにおけるはちみつの取り扱いについては、次の記事を詳しくチェックしてみてくださいね。

そして、初秋の時期であっても台風がきたら、その前から台風が過ぎ去るまではヴァータの憎悪を意識して、温かく消化に良い食事を摂りましょう。

この温かく、消化に良いヴァータ対策の食事は、次の項目を参考にしてみてください。

中秋から晩秋にかけては根菜や芋類、新米を食べて体を温め、ギーでしっとり、滋養をとろう!

中秋から晩秋にかけては、体の冷えや乾燥が強まるにつれて、旬の食材は根菜や芋類など、体を温める作用が強いものが増えてきます。

そのため、

・サツマイモのご飯

・ごぼうやレンコンを使った豚汁

など、この時期らしいメニューを食べていれば体は温まります。

ただし、気をつけなければならないのが、ヴァータが増えていると、

・芋類

・根菜類

をそのまま食べるとお腹にガスが溜まったり、乾燥した便が出やすくなるということです。

そこで、ヴァータがもともと優勢な体質の方はもちろん、どんな体質の方でも、芋類や根菜類を食べる時は、

・できるだけ小さくカットする

・汁物と一緒に摂る

・ギーと一緒に食べる

といった工夫をすることをおすすめします。

小さくカットする、汁物と一緒に摂るといったことで消化がしやすくなるのはもちろんですが、ギーには消化をサポートする効果以外にも

・体を内側からしっとりと保湿する

・乾燥便を改善する

・免疫力をあげる

など様々な効果が期待できます。

そのため、ヴァータの憎悪で風邪をひきやすくなる晩秋の季節にぴったりの食材と言えるんですね。

こうしたギーの効能については、次の記事を合わせてご覧くださいね。

また、同じ芋類で、単体でも栗やサツマイモよりも消化に良いのが

かぼちゃ

です。

日本でも11月の末に「冬至」を迎えると、かぼちゃをあずきと煮た「いとこ煮」を食べますよね。

これは消化にも優しく、体を温める効果があることから、この時期に食べると言えますが、アーユルヴェーダの晩秋の食事としてもぴったりで、おすすめです。

さらに、

・お肉を食べるなら鶏肉が消化に優しくおすすめ

ですし、

・ネギや生姜なども体を温めるので、こうした食材を全部一緒に煮たお鍋もおすすめ

です。

ちなみに、秋といえばキノコもおいしいですが、キノコ類はアーユルヴェーダではあまり良い食材とされていません

これは、キノコ類がジメジメとした湿地帯で育てられていることから、食べ過ぎるとその湿気を体に吸収してしまい、カパが憎悪して、

心が鬱的な状態になる

とされているのです。

とはいえ、これはインド生まれのアーユルヴェーダの話ですし、アーユルヴェーダでも

サートミヤ(サンスクリット語で「食べ慣れた味」)

といって、その土地で数世代前から家族や自分が食べてきた食べ物を食べることをおすすめしているのです。

なので、日本人であれば慣れてきた秋のキノコはむしろ楽しんで食べたほうが良いでしょう。

ただし、もともとカパエネルギーが優勢だったり、疲れた時に、

・体がだるくなりやすい

・鬱的な症状になることがある

といった方は、食べ過ぎないようにしたり、少し控えるのも効果があるのでおすすめです。

アーユルヴェーダで秋におすすめのヨガのポイントは「ねじり」で自律神経を整えること!

涼しくなってくると人肌が恋しくなったり、なんとなく寂しい気持ちになる人が多いと思いますが、これはヴァータが増えて自律神経の乱れが心に影響しているのかもしれません。

そこで、秋におすすめのヨガのアーサナ(ポーズ)としてはズバリ、

ねじり

です。

ヨガでねじりのポーズはたくさんあって、

出典 noa-yoga.com

こうした立膝をして膝を胸に近づけながら呼吸を深めるアーサナや、

出典 noa-yoga.com

腰掛けでとるねじりのアーサナなどもあります。

このように、腰回りをねじることで、ヴァータが乱れた時におきやすい便秘などの症状も改善されるため、おすすめですよ。

アーユルヴェーダで秋の1日の過ごし方は「規則正しい生活を心がける」がポイント!

アーユルヴェーダにおいて、

規則正しい生活

を送るのは一年を通していえることですが、不安定に弱いヴァータエネルギーが増えやすい秋こそ、

・起床時間や就寝時間を揃える

・食事の時間を一定にする

などを一層意識したほうが安定した体調を維持することができます。

そこで、1日の流れとしておすすめなのは、

・朝は6時までには起きる(ヴァータが優勢な時間に起きる)

・朝の入浴はぬるめの温度でゆっくり入り、自律神経を整える

・乾燥を感じたらセサミオイルでうがい、アビヤンガなどをする

・起き抜けの水分摂取は、夏の間の常温の水をやめ、白湯に切り替える

・料理に使う油はギーを意識して摂る

・日中が暑いあいだは秋の旬の果物を食べ、夜は月の光を浴びる

・早めに就寝し、睡眠をしっかりとって疲れを取る

といったことが理想とされます。

ちなみに、ヴァータエネルギーがもともと多い体質の方はもちろん、ヴァータが増えやすいこの時期には疲れを感じやすくなるため、

・睡眠をしっかりとる

ということは重要になります。

だからといって、昼寝をしてもいいわけではありません。

アーユルヴェーダでは昼寝をすると睡眠のリズムが乱れるためあまり推奨しておらず、昼寝をしていい人

・老人

・妊娠中の女性

・子供

だけとされています。

とはいえ、ひどく疲れている時はヴァータが憎悪している証拠ですので、そうしたときは

椅子に座ったままの昼寝をとる

または、どうしても動けないほど疲れていたら、

ソファなどで横になって短時間眠る

という対策をとっても良いでしょう。

アーユルヴェーダで秋の過ごし方のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、アーユルヴェーダで秋の過ごし方と食事やヨガなど生活のポイントについて詳しくお伝えしました。

アーユルヴェーダでは、厳しい残暑が過ぎ去る初秋の時期にはピッタをデトックスさせるため、

・月の光を浴びる

・ブドウや梨など秋の果物を食べる

などの過ごし方や食事がおすすめで、

晩秋に向かって冷えや乾燥が増える中秋以降の時期にはヴァータが増えすぎないように、

・体を温める根菜や芋類などを、ガスがたまりすぎないようギーでサポートしながら食べる

・生姜やネギ、鶏肉などを使った鍋などを摂る

などの食事や、

・規則正しい生活で、睡眠をしっかりとって疲れをとる

・自律神経を整えるため、ヨガでねじりを意識したアーサナをとる

といったこともおすすめしました。

それから、初秋から中秋にかけては台風があることを忘れてはならず、これによってヴァータが乱れるので、

ピッタのデトックス

もしながら、

台風が訪れた時にはヴァータ対策として中秋以降の季節を参考にした食生活

を送るようにしたほうが良いのでした。

というわけで、秋は全体的にヴァータの鎮静を意識しながら暮らして、免疫力を高め、冬に向けて体力を回復させていきましょうね!