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美容にも健康にも良いと話題のインドのスーパーオイルの「ギー」ですが、実は手作りが一番おいしいってご存知でしたか?
そんなギーは、インドでは牛乳から作られているのですが、日本で簡単なギーの作り方として無塩バターを使ったやり方やIHで良いかなどが知りたいですよね。
それから、ギーの作り方で失敗しない3つのコツとして、有塩バターを使わないこと、発酵バターは必要かといったことや、鍋の選び方、市販との違いや注意点も気になりますね。
そこで今回は、簡単なギーの作り方と失敗しない3つのコツと、発酵バターは必要かといったことについて詳しくお伝えしていきます。
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目次
意外と簡単なギーの作り方!「無塩バターを温める」だけ
ギーは、インドの予防医学「アーユルヴェーダ」を元に作られたバターオイルのことで、今でもインド・スリランカで重宝されています。
そして、日本国内でもローラが使っていることなどがきっかけになって人気に火がつき、脂肪燃焼しやすく太りにくい油として、成城石井やカルディなどで市販品が販売されるようになりました。
でも実は、手作りはとってもおいしく、作りたての味を楽しめる上に、意外と作り方が簡単なのでとってもおすすめです。
そこで、まずはギーの簡単な作り方をチェックしていきましょう。
☆ギーの作り方は「鍋で温めて、漉すだけ」
ギーとは、無塩バターを煮詰めて、余分な不純物やタンパク質を取り除いたものです。
そして、インドでは朝夕の2回は必ずチャイを飲むのですが、そのチャイに欠かせない牛乳を沸騰させて殺菌することから1日が始まり、その時に分離してできた乳脂肪分からギーを作ります。
ですが、これでは面倒なので、日本では無塩バターを使った簡単な作り方をチェックしていきましょう。
ちなみに、今回はインド・スパイス料理研究家でアーユルヴェーダにも精通している香取薫先生のレシピを参考にしつつ、私自身が作っている時のコツも交えながらお伝えします。
そして、香取先生のレシピでは調理時間はだいたい35分程度とありましたが、私の場合はもう少し短く、だいたい20分くらいで出来上がります。
1、材料
・無塩バター 450グラム(一度に作りやすい量)
・不織布のキッチンペーパー
・鍋
・木べらとスプーン
2、作り方
・バターを鍋に入れて、中火にかけます。
・5分ほどかけて、焦がさないように気をつけながらバターを溶かします。
・バターが溶けたら火加減をごく弱火にします。
・引き続きごく弱火で、焦がさないようにたまに混ぜながら30分ほど煮詰めます。
ちなみにわたしは、この時出てくる白い泡を、灰汁をすくうようにしてすくい、他のボウルに取り除いています。
ちょっと面倒ですが、この方があとでより純度の高いギーができあがります。
・10分ほど煮詰めていって泡が細くなり、底面をチェックすると少し焦げ目ができていたら、できあがりです。
・目の粗いキッチンペーパーなどで漉します。
・煮沸消毒した密閉ビンに保存します。
ちなみに、ギーの保存方法や保存期間については次の記事で詳しくまとめているので、合わせてご覧くださいね。
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ギーの作り方で失敗しないコツ①バターは無塩バターで450g程度を使おう!有塩バターや発酵バターはNG
ギーの作り方はとっても簡単なんですが、それでも失敗する方が多いようですね。
そこで改めて、失敗しないコツを一個ずつチェックしていきましょう。
まず一つ目は、
無塩バターを使う
ことです!
一応、有塩バターでも上記の作り方で作れば塩分は全て不純物で浮かび上がってくるはずですが、手作りの場合取りきれない場合があるので、仕上がりの味が異なってしまうのです。
そのため、必ず無塩バターにし、また、
450g程度
が一度に作りやすい量で、これ以下でもこれ以上でも失敗しやすいので、慣れるまではこの量を準備するようにしてくださいね。
ちなみに、グラスフェットバターにこだわっても良いのですが、値段がとっても高いですし、なかなか続けられるお値段ではないですよね。
そこで私がおすすめするのは、
四つ葉の無塩バター
出典 amazon.co.jp
です。
これであればどこでも販売されてますし、一個あたり900円程度で、10日間分くらいたっぷり出来上がります。
また、バターには「発酵バター」もありますよね。
出典 cotta.jp
発酵バターが他のバターと何が違うかというと、
生クリームに乳酸菌を加えて発酵させたバター
ということです。
日本では非発酵が主流ですが、ヨーロッパでは発酵バターが好まれていて、芳醇な香りが特徴的で、さらに発酵バターの中にも無塩と有塩があります。
そして、この発酵バターでも、上記の有塩バターと同じで、普通の手順で作れば不純物は全て取り除かれるはずなんですが、取り除ききれない場合があります。
また、そもそもその芳醇な香りが魅力的なバターなので、ギーに加工せず、そのままパンに塗ったり、おかし作りに使った方が良いですね。
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ギーの作り方で失敗しないコツ②鍋は底が見えやすい色でステンレスかホウロウがおすすめ!使い慣れたものを使おう
出典 amazon.co.jp
ギーを作る時の失敗しないコツ2点目は、鍋です。
・底が見えやすいカラー(白がいいですね)
・素材はステンレスかホウロウ
・使い慣れたものを使う
という3点を押さえた鍋を選びましょう。
作り方の過程でもお伝えしましたが、
少し底面に焦げ目が見えたら
ギーの仕上がりのサインで、これを見逃して真っ黒なこがしバターにしてしまう方が多いようなんです。
そのため、鍋を傾けたら底面の焦げ具合がちょうど良いかを確認できる色として、白やシルバーがおすすめで、黒などは避けるようにしましょう。
そして、
熱伝導率が良いステンレスやホウロウ
が使いやすいですし、
使い慣れた鍋
を毎回使うことで、ギーの作り方に手慣れてきます。
ちなみに、私は上記の画像のとおり、野田ホウロウの白い鍋を使っています。
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ギーの作り方で失敗しないコツ③IHだと火加減が難しいのでガスを使おう
失敗しないコツ3点目は、ガスの火を使うことです。
お伝えしたとおり、ギーは微妙な火加減がポイントで、
・初めは中火でバターを溶かし、そのあと極弱火で水分やタンパク質を蒸発
させていきます。
この際、IHだと極弱火の調整が難しく、火が必要以上に強すぎると焦げてしまう原因になります。
そのため作る時は必ずガスの火を使うようにしましょう。
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手作りギーと市販の違いは「コスパがいい」「セルフケアに使える」「作りたてがおいしい」の3点
手作りギーの作り方を見ると、
・思ったより簡単だな
・やっぱり面倒だな
・実際やってみると難しいのでは
などなど、いろいろ感じたのではないでしょうか。
でも、市販品で購入するよりも、手作りをする方が、
だんぜん安い
という違いがあります。
例えば、
出典 amazon.co.jp
こちらのグラスフェットバターなら業務用5㎏で1万円以下とお買い得ですね。
出典 amazon.co.jp
一方、今のところ国内で一番メジャーな「ギー・イージー」は200gで2000円と、そのコスパの差は歴然ですね。
また、お値段だけでなく、
手作りギーはちょっとしたセルフケアに使える
というところも違います。
アーユルヴェーダでは、ギーを調理に使うだけでなく、様々な治療や五感のケアのアイテムとして用いています。
意外かもしれませんが、ギーは保湿効果も高く、熱を冷ます効果もあるので、例えば
・目に疲れを感じた時にまぶたの上に薄く塗ると眼精疲労の回復に
・唇が乾燥している時は塗布してパックするとリップパックに
なるといったようにちょっとしたケアにも役立つんです。
一方で、市販品は皮膚に塗布するようにはできていないので、セルフケアにはあまりおすすめではないことから、あくまで調理用としか使えません。
さらに、ギーは作りたてが一番おいしいということも大切です。
アーユルヴェーダでは、健康を守る秘訣として、
新鮮な食材で、作りたての料理を食べる
ことを重視しています。
こうすると高い栄養価を吸収でき、生命力を十分に補うことができるからですね。
そのため、ギーも手作りをした方が、より健康に、より美しくなるためにはベターということになります。
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簡単なギーの作り方と失敗しない3つのコツ、また、発酵バターについてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、簡単なギーの作り方と失敗しない3つのコツと、発酵バターは必要かといったことについて詳しくお伝えしました。
インドのスーパーオイル「ギー」の作り方は、
鍋で温め、水分とタンパク質を飛ばす
というだけでとっても簡単なんですが、
・最初は中火でバターを溶かし、途中から極弱火で水分とタンパク質を飛ばしていく
など火加減がポイントで、
・途中、白い泡はすくう
・底面を見て少し焦げていたら仕上がり
など目安もお伝えしましたね。
そして、失敗しないコツとして
①無塩バターを450g程度使う
②ステンレスかホウロウ製で白色など底面が確認しやすい鍋を選ぶ
③IHではなく火加減が調整しやすいガスの火を使う
という3点もお伝えしました。
それから、ギーは市販品でも購入できるのですが、市販品と手作りの違いとして、
①コスパの差が歴然としている
②熱の冷却効果や保湿効果があるので、眼精疲労や唇の保湿などセルフケアにも使える
③手作りがおいしく、栄養価が高い
という3点もあることをお伝えしましたね。
というわけで、ギーはぜひ手作りして、できあがったらお伝えした保存方法で保存し、新鮮なうちに使い切るようにしましょう!
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