アーユルヴェーダと季節

アーユルヴェーダで冬の過ごし方!食事やヨガなど生活のポイント

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アーユルヴェーダでは季節に応じた過ごし方をとても大切にしていて、古典書にも一年を通して細かいライフスタイルに関する記述があります。

なので、アーユルヴェーダで冬の過ごし方というと、12月、1月、2月の過ごし方や、1日の過ごし方で朝や昼寝といったことが知りたいのではないでしょうか。

それから、アーユルヴァーダで冬の食事や冬のヨガで冬太りを防ぐコツなど生活の注意点も気になりますよね。

そこで今回は、アーユルヴェーダで冬の過ごし方をテーマに、食事やヨガなど生活のポイントを交えてお伝えしていきます。

アーユルヴェーダで冬の過ごし方のポイントはカパをうまくコントロール!12月・1月は冬太りしていいけど、2月は控えめに

アーユルヴェーダにおける冬の季節というと、12月・1月の初冬と、2月の厳冬に分かれており、

・一年を通して最も体力があり

・消化力も高い

季節と言われています。

そして、体内における消化や新陳代謝が盛んになる季節で、アーユルヴェーダの古典書には、

冬の季節は石でも消化できる

と書かれています。

それから、古典書には冬は病気などにかかりにくい季節とされていますが、現代の日本では空気は乾燥しウイルスは発生しやすいですし、エアコンで室内外の温度差が開いていますね。

特に暖房機器による自然環境との差ができることが、アーユルヴェーダでいう「季節の状態に対応する体づくり」と逆をいってしまい、体がびっくりして体調を崩すことが多くなっています。

そのため、エアコンによる室内の温度設定は外との差がそれほどできないようにして、運動や食事で体を温めることも必要です。

また、女性においては冬は最も妊娠しやすい状態にあり、妊活するにも冬が一番適しているという記述まであります。

アーユルヴェーダにおける12月の過ごし方はカパをケア!高い消化力を使って油分を蓄えよう


初冬の12月は、秋の長雨の影響をひきずり、

寒くて湿っている

ので、カパが増える季節です。

そのため、その反対の性質で、温かくして乾かすといったことがポイントになりますから、ガルシャナ(乾布摩擦)で皮膚を刺激しましょう。

そして、消化力が高まっていますので、油分や脂肪分、消化に負担のかかるヨーグルトやミルク、チーズを消化することもできます。

それから、この頃に美味しくなる脂肪分を含んだお肉なども使って温まる鍋などを積極的に摂り、もうすぐやってくる厳冬に備えたいですね。

でも、高カロリーなものを食べ過ぎてゴロゴロするばかりだとカパが蓄積して冬太りをするので、適度な運動も心がけるようにしましょう。

また、妊娠するのに最も適切な季節なので、汗ばむ程度の性交をすることも薦められています。

1月はカパ・ヴァータのケア!オイルも取り入れつつ、カパをデトックスする苦味を取り入れよう

日本の気候でいうと1月は初雪も降り、カパの要素もありながら、厳冬へと向かって空気の乾燥が高まりヴァータも増えやすい季節になります。

そのため、温かいお風呂やサウナ、日光浴、風の入らない温かい部屋で生活し、体を温めることが大切になってきます。

そして、しっとりとしていてあたたかく、乾いている服を身につけるようにしてください。

それから、カパが蓄積しやすい初冬の間はお休みしていたアビヤンガ(オイルマッサージ)も再開して、たっぷりのセサミオイルで体を保湿しましょう。

2月も引き続きカパ・ヴァータのケア!春に向けて苦味を適度に取り入れてデトックスを始めよう

2月も引き続き、天候はカパとヴァータが増えやすい季節ですが、春に向かってカパが増加していきます。

そして、寒いからといって食べ続けて運動をさぼっていると、春が来た時に蓄積したカパが溶け出して、花粉症や蕁麻疹などの不調を起こしかねません。

冬の終わりのケアは、春に向けた養生をする意味でとても大切な季節になりますので、食事は初冬に比べて控えめに、運動量を増やしましょう。

それから、この頃市場でも出回り始めるふきのとうなどの山菜の苦味はカパのデトックスに適した食材なので、積極的に摂ることをおすすめします。

でも、渋味や苦味を摂りすぎるとヴァータが増えすぎますので、個人の体質と体の状態に合わせて、ヴァータとカパのバランスをとったケアをするのがこの時期にポイントになります。

アーユルヴェーダで冬の食事は体を温めるごはんをたっぷりと!後半は苦味のある食材でダイエットを意識しよう

12月・1月の初冬は消化重性の食材をとっても大丈夫!豚肉や乳製品、新米を食べよう

寒い初冬の時期、体力のある健康な人の消化の火は、

冷たい空気と皮膚の接触によって閉じ込められて強くなり、食事の量が多くても材料が消化しにくいものであってもよく堪える

というのがアーユルヴェーダの古典書に書かれていることです。

そして、

そのような燃焼力のある火が適当な燃料を得なければ、代謝に害を与えるので、寒い季節にヴァータが憎悪する原因になる

としています。

そのため、厳冬にヴァータが悪化してインフルエンザなどの病気にかからないようにするためにも、初冬の間にたくさん食べて脂肪を蓄えておくことはむしろ良いとしているのです。

従って、初冬の時期には、

・水生動物(魚介類)

・沼沢地動物の肉(豚など)

といったアーユルヴェーダでは消化に重いといわれる食材や、

・油

・酸

・塩

といったやはり消化に重く、長く胃腸にとどまる味を食べた方が良いとされています。

さらに、

・乳製品

・動物性脂肪

・ごま油

・新米

などを初冬に常用する人は寿命が短くなることはないと言っているので、喜んでこうした食材を摂りましょう。

といっても、酸化した油までとってもよいことにはならないので、外食の油やカップラーメンなどは控えたいですね。
というわけで、12月のオススメの食事としては、

・鍋類

・新米

・ギーを使った野菜のスープ

など、体が温まり、良質な油分をたっぷりと含んだものがおすすめで、この時期に油が乗ってくる豚やブリなどのお魚を夜に食べても問題なく消化できる方も多いでしょう。

とはいえ、12月末になると忘年会やクリスマスといったイベントごとが増えますので、くれぐれも暴飲暴食はしないようにしましょう。

また年明けの日本では「七草粥」といって、年末のご馳走で疲れた胃をお休みさせる食習慣がありますね。

この七草粥は米と野菜、塩だけのシンプルな味付けで、舌をリセットするのにも向いているので、できるだけ毎年取り入れることをおすすめします。

ちなみに、初冬の間はヴァータを増大させる食べ物や冷たい飲み物は避けなければならないので、暖かい部屋で冷たいアイスやビールなども、アーユルヴェーダ的には厳禁です。

2月は消化に良く暖かい食事がおすすめ。生姜やフェヌグリークを取り入れよう

2月はまだまだ寒く、空気は乾燥していますが、季節は春に向かって着実に変化しています。

そして、2月に入ってもまだ1月のご馳走が並んだ食事を続けていたら、3月以降のカパの悪化の原因になってしまいます。

そのため、2月に入ったら年末年始に食べていたような消化重性の食事は少し控えめにして、消化に良い食事を心がけるようにしましょう。

例えば、1月の七草粥のようにおかゆや雑炊は適していますし、生姜やネギといった体を温める食材を摂ると、カパもヴァータも悪化させることなく済みます。

そして、この時期から既に

・体が重い

・明らかに脂肪がつきすぎた

・蕁麻疹など痒みの症状が出ている

といったことがあるなら、増えすぎたカパを減らす食事をした方が良いでしょう。

それから、カパを増やす食事は、

・甘味・酸味・塩味

・消化に重い食事

ですので、この反対のものとして、

・辛味・渋味・苦味

・消化に軽いもの

がおすすめです。

具体的には、

・辛い鍋

・渋い山菜などを使った料理

・スパイスならフェヌグリークなどの苦味

などがおすすめです。

また、カパを減らす飲み物としては、はちみつレモンを作ってそれを常温の水で割ったものですので、これをおやつの時間などに飲むと、脂肪を削り取る効果が期待できます。

これについては、次の記事で詳しくお伝えしているので、合わせてご覧ください。

とはいえ、これらはヴァータを増やす味・食材でもあるので、個人の体質や状態によって判断することが大切です。

アーユルヴェーダで冬のヨガはデトックスを意識したアーサナがおすすめ!散歩もしよう

アーユルヴェーダで冬の過ごし方については、

・初冬の時期にしっかり食べて、そのあとのヴァータの悪化に備える

・厳冬の時期から春にかけては、消化に良い食事にシフトし、適度に苦味や渋みを取り入れる

といったことが食事のポイントでしたが、こうした食事と同じくらい冬の時期に大切になるのが、

運動

です。

アーユルヴェーダにおいて、運動は冬が最も適した季節とされていて、体力もたくさんあり、代謝が上がりやすいため、積極的に運動をした方が良いとしています。

しかし、息が上がるほど激しい運動は、一年を通しておすすめではないので、

うっすらと汗をかく程度

の運動量をキープしながら、カパが増えすぎないようにバランスを取ることが大切です。

具体的には、

・ウォーキング

・軽いジョギング

などがおすすめで、朝のヨガももちろんおすすめです。

例えば、

・三角のポーズ

出典 news.livedoor.com

は骨盤の側面部分を伸ばし、ストレッチすることで骨盤周りの血行を良くすることができます。

カパが悪化し、体内の経路が閉塞すると、

・下半身がつまって下半身太りをしてしまったり、

・下半身だけが冷えている

といった状態になりますが、このポーズはそれを改善してくれます。

一方、

・鋤のポーズ

出典 news.livedoor.com

は腹筋にも効果がありますし、内臓が移動してリンパの流れを良くする効果も期待できます。

最後に、

・ワニのポーズ

出典 news.livedoor.com

はウエストを大きくねじってゆがんだ骨盤を整えながら、消化器系を刺激し強化することができます。

そのため、食べ過ぎでカパが増えすぎ、消化不良を起こしている時にはオススメのポーズです。

アーユルヴェーダで冬の1日の過ごし方のポイントは早起き!昼寝は厳禁

冬は布団が暖かく、週末にはいつまでもベッドの中でぬくぬくしていたいという方が多いのではないでしょうか。

ですが、一年を通してアーユルヴェーダでは、

規則正しい生活

が不安定なリズムに弱いヴァータを整えるのにいかに大切かを説いていますし、特に

冬の寝すぎはカパを増やす

ので、カパの時間に入る前、つまり朝の6時前の起床を守るようにしましょう。

ちなみに、時間帯とドーシャの関係性については次の記事で詳しくお伝えしているので、合わせてチェックしてみてくださいね。

特に朝の6時から10時の間はカパの時間帯なので、

・この時間帯に起床をしたり、

・二度寝を繰り返し、

・昼寝をする

などをすると、カパが増えた時の

・1日中だるい

・口の中がネバネバする

・消化力が低下する

といった不調が現れて、体に毒素が溜まってしまいます。

そのため、初冬・厳冬に限らず、冬の間は特に意識してカパの時間が始まる前に起きるようにすると、爽快な1日を送ることができ、春の不調も現れにくくなりますよ。

それから、この時期に行った方が良いのが

朝の口腔内のケア

です。

アーユルヴェーダでは、朝の起床時に

舌のそうじ

をすることで、口腔内に溜まっている毒素をデトックスできるとしています。

毎朝の習慣に舌の観察&舌掃除を取り入れよう

朝起きたら、舌掃除をする前に、舌の観察をしてみて、ご自身の舌の状態が次のうちどれかチェックしましょう。

【舌の形】

・舌のふちがデコボコにしている

凸凹している場合は、舌がむくんで歯にあたり、歯型が残っている証拠なので、冷たいものや水分の取りすぎが原因で胃腸が低下していることが考えられます。

放っておくと、頭痛や下痢を起こしやすくなります。

・舌にヒビ割れのような亀裂がある

舌に線や亀裂が入っているのは地面のひび割れと同じで水分不足で、脱水症状か疲労状態にあることが考えられます。

なので体を休めてこまめに水分をとるようにしましょう。

【舌苔】

・舌苔が白く厚ぼったい

舌ゴケは粘膜を保護する役割があるので、健康な人の舌にはうっすらと白い苔がついていて、舌のピンク色がすけて見えます。

そんな中この白い舌ゴケが厚ぼったくなっている時には胃腸が弱っているか、風邪など感染症の初期にあることが考えられます。

・舌苔が黄色っぽい

黄色い舌ゴケは体の抵抗力が落ちて、胃腸のバランスが崩れているので、風邪で高熱が出ている時や食べ過ぎで胃炎を越している時に現れます。

口臭も強くなっている可能性があります。

・舌苔が黒ずんでいる

体力が極端に低下しているか、なんらかの重い病気が進行している時、あるいは服用している薬の影響である可能性もあります。

・舌苔がほとんどない

舌ゴケがありすぎても心配ですが、ない場合も全身が衰弱している危険信号なので、貧血を起こしている可能性があります。

このほかにも舌の色などについても言及があるのですが、ひとまずは舌の形と舌ゴケの状態を確認しましょう。

ほとんどの方は、舌ゴケがちょっと蓄積している状態だと思いますので、それを朝起きたら、水分を取る前に次の器具で取りましょう。

出典 amazon.co.jp

これはタングスクレーパーといって、アーユルヴェーダの舌のお掃除道具です。

使い方は簡単で、湾曲している部分を舌にあてて、さっさっと2回ほど舌ゴケや、舌に付着した粘着した唾液をとります。

そのあと、ぬるま湯でよくうがいをすると、口腔内がさっぱりとしてとっても気持ちが良いのです。

ポイントは、

・タングスクレーパーが銅製であること(純性が高く、錆びません)

・水を飲む前に行うこと

の二つです。

私のカウンセリングでカパが優勢な方などは、このタングスクレーパーのお掃除をすすめてみると、これが気持ちよくて朝が楽しみになった、という方が多いです。

そして、余計な舌ゴケが除去されることで、

・口腔内が清潔に保たれる

・口臭予防になる

・食事が美味しく感じる

・消化が問題なく行われ、活力がわいてくる

といった様々な効果が期待できるんですね。

アーユルヴェーダで冬の1日は、朝を大切に、日中も活動的に動いて、夜も早く就寝しよう

アーユルヴェーダの冬の1日は、前述の通り、

・朝の早起き

・朝のカパのケア

が大切で、それ以外は

・日中の食事で季節に合ったものを食べる

・夜は早寝をする

などといったように、ほかの季節と大きく変わることはありません。

ただし、ポイントは運動で、冬の間はどうしてもカパが蓄積しやすくなりますので、

食後に意識して体を動かす

ため、食後20分くらい散歩をする習慣を入れてみるのもいいですね。

また、冬といえども夕食は軽めにして、

・日の入りには眠り、

・日の出に起きる

のがアーユルヴェーダの正しいリズムですので、夜は夜更かしをせずに、早めに寝て、早起きしましょう。

アーユルヴェーダで冬の過ごし方のまとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、アーユルヴェーダで冬の過ごし方をテーマに、食事やヨガなど生活のポイントを交えてお伝えしました。

アーユルヴェーダにおいて、冬というのは初冬(12月から1月)と厳冬(2月)に分かれ、初冬の間は来るべき厳冬に備えて、消化に重く、脂肪分のあるものを食べても良いのでしたね。

こうしてしっかり食べることで意識的にカパを増やし、厳冬の時期にヴァータが増えすぎないようにすることが健康を守る秘訣で、冬は

・最も体力・消化力が大きい

・性交にも適している

季節なので、積極的に食べてもお腹を壊すことなく、元気に子作りができるのでした。

そして、徐々に厳冬に入り春に向かっていくと、最もヴァータが増えやすい季節なので、初冬の頃とは違って、

・消化に良いもの

・体を温めるもの

を意識して摂る必要があり、カパが増えすぎたと自覚がある人は、

苦味・渋味・辛味

などを摂ることもおすすめしました。

それから、こうした食事のポイントに合わせて運動も大切で、冬はカパが増えすぎないように、

・ガルシャナ(乾布摩擦)

を取り入れたり、

・閉塞しやすい経路を開くようなヨガのアーサナ

をとったり、

・食後の運動

などを取り入れることをおすすめしました。

最後に、朝は早起きをして、口腔内のデトックスとして、

舌の観察と舌の掃除

をすると良く、タングスクレーパーというアイテムも紹介しましたね。

冬は、終わりに近づくほどに、カパが増えすぎないように気をつけて過ごすことで、春のカパの不調である

・花粉症

・蕁麻疹

といった辛い症状を予防することができるので、季節の変化を意識しながら健やかに暮らすようにしたいですね。