スポンサーリンク
アーユルヴェーダでは女性の生理期間を自然な浄化が行われていると考えられています。
そこで、アーユルヴェーダで生理前や生理中の過ごし方で入浴、髪は洗って良いのかといったことやマッサージなどの施術についてや、新月との関係性などを知りたいのではないでしょうか。
それから、アーユルヴェーダで生理の症状でヴァータ・ピッタ・カパそれぞれに現れやすい症状で貧血や生理痛、生理不順といったことや、気をつけた方が良い食事や食べ物も気になりますね。
そこで今回は、アーユルヴェーダで生理中の過ごし方をテーマに、生理前や生理不順の時についても詳しくお伝えしていきます。
スポンサーリンク
目次
アーユルヴェーダで生理中はデトックス中!新月に向けて起こることが多い!
![](https://i2.wp.com/ayurveda-life.jp/wp-content/uploads/2018/10/s_画像2-13.jpeg?resize=768%2C512&ssl=1)
健康的な方なら毎月くる生理ですが、生理痛が重たくて憂鬱という方もいれば、全然平気という方まで人それぞれですね。
こうした生理について、アーユルヴェーダでは、
生理期間中は自然な浄化が行われている
浄化のプロセスとしてとても大事な時期と捉えられていて、
一ヶ月に一度、体内に蓄積した毒素を洗い流して体のメカニズムを整える
ことが目的とされています。
そして、出産は満月に多いと言われることがありますが、生理も月の満ち欠けと関連していて、生理は満月から新月にかけて起こることが多いと言われているんです。
ちょうどこの時期というのは、体重も増えにくくなることからダイエットをしたりする人が多いと思いますが、経血も使って体は月に一度のデトックスをしようとしているんですね。
さらに、月経周期はアーユルヴェーダのドーシャと関係しているとされていて、
・卵胞期…カパ
・排卵期…カパ、ピッタ
・黄体期…ピッタ(体温が高くなる時期で、にきびや吹き出物、食欲増進、イライラが高まり、この時期にポテトチップスや揚げ物を食べたくなる人がいます)
・月経期…ヴァータ(体温が低下し、それぞれの痛みや体力の減少などが現れやすくなります)
こうして3つのドーシャが正確に働いて生理を無事に迎えることができるので、生理中の過ごし方はもちろん、生理前についてもポイントがあります。
そのため、きちんと浄化して綺麗な体にチューニングできるように、まずは「生理前や生理中の過ごし方」についての約束事をチェックしていきましょう。
スポンサーリンク
アーユルヴェーダで生理中の過ごし方のポイントは、入浴もしない・髪も洗わない・マッサージなどの施術も受けないこと。ゆったり過ごそう!
アーユルヴェーダ的な生理前から生理中にかけての過ごし方
![](https://i2.wp.com/ayurveda-life.jp/wp-content/uploads/2018/10/s_画像3-12.jpeg?resize=768%2C512&ssl=1)
1、普段よりゆったり過ごす
生理前からヴァータが高まるので、腰痛や腹痛が辛かったり、仕事への集中力が落ちたり、いつもより眠気が強くなる方もいます。
なので、生理前はもちろん、生理中についても、日中は普段よりペースを落とし、できることなら仕事上での重要な打ち合わせやプレゼンは避け、夜の会食や飲み会も控えるようにしましょう。
2、眠くても昼寝は我慢する
アーユルヴェーダでは体内にあるすべての管のこと(血管、リンパ管、消化管、尿道、乳腺など)をスロータスと呼び、各器官に栄養を送ったり排泄する経路としています。
ところが生理前や生理中に昼寝をしてしまうと、このスロータスを塞いでしまうので、生理に悪影響をもたらし、リズムが崩れたり、生理の痛みがひどくなる場合があります。
そのため、少し辛くても昼寝はできるだけ控えた方が良いそうです。
3、音の多いところに行かない、見ない
生理中はヴァータエネルギーが増加しているので、大きな音がする人ごみや映画館、テレビなどは刺激が強いため、避けるようにしましょう。
アーユルヴェーダ的な生理中の過ごし方
![](https://i0.wp.com/ayurveda-life.jp/wp-content/uploads/2018/10/s_画像4-12.jpeg?resize=768%2C510&ssl=1)
1、入浴は体を温めすぎないようにする
入浴は心身ともにリラックスしますが、月経血量の多い時期だけは体を温めすぎてしまって月経血が増えるので、体に負担をかけることになってしまいます。
そのため、様子を見ながら、最初の3日間くらいはシャワーだけにしたり、シャワーだけでは冷えるという方は足湯もプラスしてみてください。
2、髪も洗わない
アーユルヴェーダでは生理初日と2日目までは髪を洗うことも控えるべきとしています。
でも、洗わない方がストレスになるという方は洗っても良いですし、湯シャンを試してみるのも良いですね。
3、運動は軽めに
運動については、15分から30分程度の軽いウォーキングなどは排泄が促されるのでおすすめです。
そして、ヨガならねじりのポーズや膝の後ろ側を伸ばすような前屈のポーズが気持ちよくて良いですね。
逆に、肩立ちや頭立ちのような逆転のポーズは控えて、この時期は特にゆったりとした気持ちで行い、激しい運動は必ず避けるようにしましょう。
4、オイルマッサージなどの施術もストップ
アビヤンガやオイルうがいなどオイルを使った施術がアーユルヴェーダにはたくさんありますが、これらはすべて、生理中は禁忌とされています。
これは、オイルを使ったマッサージをしなくても、体は自然な浄化を行っているからで、その上で促してしまうとかえって反応が悪化する場合があるからです。
そして、生理期間中は皮膚が特に敏感になっているので、頭皮をはじめ、皮膚が赤く腫れたり、小さくぶつぶつができやすくなっています。
そのため、頭部マッサージも控えた方が良いですし、美容院で髪を染めるといったこともやめておいた方が良いでしょう。
スポンサーリンク
アーユルヴェーダで生理中に現れやすい症状は、ヴァータは生理不順と生理痛・ピッタは貧血・カパはむくみなど
アーユルヴェーダでは、生理期間中に現れやすい症状についても、ドーシャ別に整理しているので、自分に現れやすい症状はどれかチェックしてみましょう。
アーユルヴェーダでヴァータ体質の生理中は気分が不安定・生理不順・どろっと経血が出ることが特徴
![](https://i1.wp.com/ayurveda-life.jp/wp-content/uploads/2018/10/s_画像5-11.jpeg?resize=768%2C512&ssl=1)
ヴァータエネルギーが増えやすい生理期間中はもともとヴァータが優勢な方にとってはつらいですね。
そのため、生理前・生理中は次のような症状が出ます。
生理前
・神経質になり、気分が変わりやすく、不安や心配がつのり、落ち込みやすい
・寝つきが悪くなり、物忘れが目立ち、情緒不安定になり、便秘になる
生理中
・キリキリとした腹痛で背中の張りや痛みが現れる
・経血量が少なく、長く続く
・黒ずんだ凝血を伴うどろっと経血が出る
・生理不順になりやすい
こうした症状が特徴的なので、心あたりのある方は、
・温かく適度な油分を含んだ食事をとる
・冷たい飲み物、食べ物、辛いもの、苦いものは控える
・十分な睡眠をとり、疲れを残さない
・生理前1週間の間は、オイルでの全身マッサージを心がける
・生理痛がある時は湯たんぽなどで温める
アーユルヴェーダでピッタ体質の生理中の特徴はイライラ・ズキズキ・過度の鮮血
![](https://i1.wp.com/ayurveda-life.jp/wp-content/uploads/2018/10/s_画像6-9.jpeg?resize=768%2C512&ssl=1)
もともと血の気が多い傾向にあるピッタ体質の方は、ヴァータ体質の人の次に辛い方が多いようです。
生理前
・イライラし、怒りっぽくなり、過度の食欲とズキズキとした頭痛など生理痛が出やすい
・貧血になることがある
・ほてりや汗をよくかく
・下痢や排便回数が増加する
・湿疹や吹き出物ができる
生理中
・過度の出血が起こりやすい
・血の色は鮮血
こうした症状が現れやすい人は、
・菜食を心がける
・アルコールやコーヒー、チョコレート、チーズ、ヨーグルト、動物性食材を控える
・空腹時のイライラを避けて、ドライフルーツなどのおやつを常備する
・激しい運動を控える
・月経前は集中できる環境で活動し、イライラを避ける
・ココナッツオイルを寝る前に頭と足に軽く塗って塗布すると頭痛防止になる
・生理前から生理中にかけて、お風呂の温度に気をつけて、熱い温度で入浴・シャワーなどをしない
といったことを心がけるようにしましょう。
アーユルヴェーダでカパ体質の生理中の特徴はむくみ・腹部の膨らみ・透明で粘り気のある出血
![](https://i1.wp.com/ayurveda-life.jp/wp-content/uploads/2018/10/s_画像7-8.jpeg?resize=768%2C575&ssl=1)
3つの体質の中では比較的辛い思いをすることが少ないカパ体質の方ですが、次のような症状は起こりやすいです。
生理前
・体重が増加し、むくみ、末端が冷える
・胸が張る、腹部の膨らみ
・吹き出物ができる
生理中
・背中や関節が痛くなる
・透明で粘り気のある出血が出る
そのため、
・月経一週間前からチーズやヨーグルトなどの乳製品、チョコレート、砂糖などカパを増やすものを控える
・塩気の強い食事を控える
・精製された小麦のパンやパスタ、クッキー、納豆、とろろなどネバネバした食材を控える
・生姜を食前に摂る
・昼寝は厳禁で、できれば午前中にウォーキングなど軽い運動をする
スポンサーリンク
アーユルヴェーダで生理前や生理中に気をつけた方が良い食事は体を温めるもの・消化に良いものを摂り、甘いものはほどほどに
![](https://i2.wp.com/ayurveda-life.jp/wp-content/uploads/2018/10/s_画像8-8.jpeg?resize=768%2C512&ssl=1)
アーユルヴェーダではドーシャ別に現れやすい生理前や生理中の症状、それに対する対応策も少し違いましたが、共通点は、
・ゆったり過ごす
・プラスアルファでデトックスするような行動をしない(マッサージやお風呂など)
・体を冷やさない
といったことではなかったでしょうか?
そして、どのドーシャだとしても、生理期間中はヴァータを増やすので、生理前からヴァータを増やす性質の食事や食べ物を控えるだけで、だいぶ楽になります。
そこで、生理前や生理中に気をつけるべき食事のポイントをまとめてみました。
1、冷たいものや揚げ物は控える
生理中はヴァータが増加しているので、ヴァータを増やしやすい、
・冷え
・乾燥
・消化に重たいもの
は避けた方が生理中を楽に過ごすことができます。
そのため、
・冷たい食べ物、飲み物
・刺激的な食べ物
・揚げ物など重たい油を使った食べ物
・アルコール
・炭酸飲料
は避けるようにして、軽くて温かく、消化に良いものを摂るようにしてくださいね。
2、消化に良いものを食べる
生理中は消化力が低下するので、消化にいいものを選ぶと浄化のプロセスが進みやすくなるのでおすすめです。
そして、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品や肉、揚げ物は控えるようにしましょう。
3、甘いものを食べ過ぎない
生理中や生理前は食欲が増して甘いものがとても欲しくなる人が多いと思いますが、これはヴァータが悪化しているのを体が感じて、ヴァータを鎮静する甘い味を欲しているのです。
そのため、自然の働きに沿って食べても良いのですが、食べ過ぎには注意しつつ、できるだけ自然な甘味のある干し芋や栗などを食べるようにしましょう。
スポンサーリンク
アーユルヴェーダで生理中の過ごし方、また、生理前や生理不順の時についてのまとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、アーユルヴェーダで生理中の過ごし方をテーマに、生理前や生理不順の時についても詳しくお伝えしました。
アーユルヴェーダでは、生理のことを一ヶ月に一度訪れる重要な浄化のプロセスとしていて、満月から新月にかけて起こることが多いのでしたね。
そして、一ヶ月に一度、老廃物を排出するため、生理前から
・ゆったりと過ごし、重要なプレゼンや会食など神経をすり減らす用事を避ける
・眠くても昼寝は避ける
・音の多いところは避ける
などがあり、生理中も
・入浴や髪を洗うのもできれば控える
・運動は軽めにする
といったことを心がけ、ただでさえ乱れやすくなっているヴァータを増やすような行為はしないことがポイントでした。
それから、生理前や生理中の症状でドーシャ別の違いは、
・ヴァータは生理不順やどろっと経血、気分の落ち込み
・ピッタはイライラ、頭痛、貧血になることがある
・カパはむくみ、腹部のふくらみ
などがあるので、それぞれの対応策のポイントもお伝えしましたが、共通しているのは
・体を冷やさない
・ゆったり過ごさない
・さらにデトックスさせようとはしない
といったことがポイントでした。
それから、食事に気をつけることが最も大切で、
・体を冷やす食べものを控える
・消化に良いものを食べる
・甘いものを食べ過ぎない
といったこともお伝えしました。
こうした生理前や生理期間中の過ごし方は、その翌月の生理の状態に影響すると言われていて、それが出産に影響し、更年期にも影響するとされています。
そして本来は生理には痛みがないものなので、痛みがあって当たり前と痛み止めに頼らずに、できることから対処して、心地の良いデトックス期間として受け入れられるようになりましょうね。
スポンサーリンク